指宿に着くと、鹿児島空港よりも雨が強くなっていた。そんな天気のせいか鉄道も多少遅れているようで、15人前後の観光客が次の列車を待っている。
次に乗るのは船なので、こちらも天候が心配だ。駅の構内に観光案内所があったので、運行状況を聞いてみると問い合わせ先の書かれた時刻表をいただけた。どうやら指宿市観光協会は、市外へ出ていく案内や状況把握はしてくれないらしい。「指宿市」と冠している以上、市外へ出ていく人への対応はそういうものなのかもしれないが、ちょっといただけないよなあと思う。
雨が強くなったのと、良い印象を持てなかったこともあって、早めに駅を後にして港を目指すことにする。………その前に昼食。駅前の通り*1にあった中華料理屋と飲み屋の中間みたいなところでチャンポンを食べる。量が多めだが、美味しかった。
その後はアーケードのある、だけど活気の失われた商店街を東へ進み、指宿港に向かう。いったん小降りになった雨も、港に近づくにつれ本降りになっていき、持参した折り畳みの傘ではつらい状況に。
港へは14時くらいに到着。桟橋にはまだチェーンがかかっていたがその奥に待合用のベンチがあるので、チェーンをまたいで進む。これから乗るのは、フェリーなんきゅうが最近運行を始めた高速船「なんきゅう10号」だ。
2017.06.22[Thu]
指宿港14:50→根占港15:10 なんきゅう10号
フェリーなんきゅう、¥800
なんきゅう10号
もう一つの架け橋
出発時刻の20分くらい前に根占からの便が到着。乗客は1人。これから乗る折り返し便の乗客も私1人。天気の悪い平日とはいえ、ちょっと心配になる。
船自体は新しく、今年の春に三重で造られたとのこと。船内も綺麗で快適だ。船室内にはモニタがあり、走行中は船首の映像が表示される。飛行機と一緒だ。高速船を名乗るだけあって、(距離が短いこともあるが)山川港に向かうフェリーに比べて早い*2。でも乗客は私1人。ぜいたくすぎる船旅だった。