上・京・物・語 (Local Bus Version) 55

東京駅八重洲口にて
バスターミナル東京八重洲 外観*1

バスターミナル東京八重洲地下1階
バスターミナル東京八重洲 インフォメーション

バスターミナル東京八重洲は地下1階にインフォメーションとコンコース、地下2階にバスターミナルがある静かで落ち着いたターミナルだ。バスの停車スペースは6つと少なめだが、千葉方面へ向かうバスが多く発着しているようだ。地下2階にあるバス停ということでここが日本で一番標高の低いバス停という可能性が高そうだが*2、地下にある施設のため正確な標高が分からないのが残念なところ。ただ、分かったら分かったで3度目のバス乗り継ぎを行うことになりそうで*3、それはそれでしんどい話でもある。

バスターミナル東京八重洲地下2階
バスターミナル東京八重洲 出発案内

で、次に乗るのが「上・京・物・語」で最後に乗るバスだ。バス乗り継ぎの旅で上京するのなら、終着地点はやっぱりバスタ新宿だろう。単に新宿へバスで向かうだけなら都バスを2,3本乗り継げば行けそうだが、今回の目的地であるバスタ新宿に直接乗りつけるバスがこれしか見つけられなかったので、わざわざ八重洲口までバスに乗ってやってきた。高速道路を経由せずにバスタ新宿へ向かう方法、この系統のバス*4に乗る以外にあるのだろうか。

2025.09.14[Sun]
バスターミナル東京八重洲12:05→新宿南口交通ターミナル(バスタ新宿)12:55~永福町(行)
京王バス [030]、¥230、9.5km

バスターミナル東京八重洲にて
京王バス 永福町行(BT東京八重洲

高速バス仕様の車両が行き来するターミナルに、中扉を持つ車両がバス停に堂々と横づけしてくる。「堂々と」は主観だが、本当にそんな風に見えたのだから仕方がない。バスタ新宿でも同じ姿が見られるはずなので、それに期待してバスに乗り込む。

この路線は日祝日のみ運行されるバスで、利用当時は対象日に3本ほどが運行されていた*5京王バスのサイトには「系統・行先」に「030<Shinjuku Expressway Bus Terminal経由>[京王] 永福町行 」と書かれており、インバウンド客の利用を見込んで設定した路線のように思えるが、曜日に関係なく訪日しそうな人たちに日祝日のみの運行では噛み合ってないような気がしないでもない。現にバスターミナル東京八重洲で乗車したのは4人、一瞥したかぎりでは(自分を含めて)バスが好きそうな日本人ばかりに見えた。

バスターミナル東京八重洲を出発する際、他のバスは地上職員が出発操作*6を行って出発するが、今回乗車したバスは運転士自らそれを行って出発となる。しばらくは螺旋の道を上り、地上へは建物の南側から出た。都内の道はてんで分からないので、交差点を何度か曲がるうちにどこを走っているのか分からなくなるが、街並みの雰囲気から察すると銀座を南下しているようだ。道なりに進むとやがて新橋駅に到着、乗降はないが時間調整で少々停車する。バス停は駅から見て道路の向こう側にあり、また反対方向のバスターミナル東京八重洲行は経路違いで新橋駅を経由しないため、ここのバス停を自力で探し出すのは難易度が高そうに思う。

新橋駅を出ると、山の手線のガードをくぐった先で右折して、築地虎ノ門トンネルへと入る。もちろん乗車中にそんな知識はなく、せっかく東京へ来たのに摩天楼が眺められないのはつまらないな、なんてお上りさん的には100点の答えが脳裏をかすめていた。ただ、トンネルはそれほど長くなく、またトンネル通過はここが唯一だった。トンネルを出てしばらく進むと右手に迎賓館が見えてくる。田舎者でも知っている建物が見えるとやっぱり心躍る。四谷見附の交差点を左折してすぐの四谷一丁目バス停で再び停車、ここも乗降はなく時間調整のみで出発となる。

しばらくは車線の多い国道20号を西進する。道路の両側には細く長いビルばかりが立ち並び、まるで壁に囲まれた道路を走っている気分になる*7。四谷四丁目交差点からは旧甲州街道へ入り、新宿御苑前駅新宿二丁目仲通り新宿三丁目と、新宿駅の東側を大回りしてバス停を経由するが乗降はなし。再度国道20号に出るとあとは新宿駅直上にある新宿南口交通ターミナル、通称バスタ新宿へ向かうだけだ。

乗車しているバスのバスタ新宿バス停は3階だった。3階は降車専用フロアになっていて、その中でもターミナル中央部にある利用者のいない専用バス停へと到着する。周囲に出発を待つバスがいるわけでもなく、むしろ常にバスが行き来しているので騒々しく、「路線バスが高速バスばかりのバスターミナルに堂々と割り込んでいく」みたいな雰囲気は微塵も感じられなかった。バスタ新宿で降りたのは自分だけで、ここからの乗客もなかった。他の利用者は乗り通して終点まで行くのだろう。エンジン音を轟かせて出発するバスを静かに見送った。

バスタ新宿にて
バスタ新宿に到着した京王バス


*1:東京駅八重洲口より撮影。

*2:「地上にある」と限定すれば、岡山県笠岡市の「道の駅笠岡ベイファーム」バス停が国内最低所にあるバス停だと考えている。詳細は「最低所バス停について再度調べてみる」を参照。

*3:これまでに2度、最低所⇒最高所バス停のバス乗り継ぎをやっている。そちらについては「標高差2,720m」および「標高差2,720m」を参照。

*4:起点は永福町・渋谷駅・バスターミナル東京八重洲の3か所だが、2025年10月のダイヤ変更で渋谷発が廃止となっている。

*5:2025年10月以降は1本のみに減便されている。

*6:たぶん自動放送やターミナル側のドア操作だろう。

*7:このあたりを走行している際、自分の口はたぶん開きっぱなしだったと思う。