2024.11.13 初冬のアルペンルート通過 7

2024.11.13[Wed]
黒部ダム11:35→扇沢11:51
関西電力 関電トンネル電気バス、¥1,800

黒部ダム駅入口
黒部ダム駅入口

次の乗り物は、かつてはトロリーバスで運行されていたが、2019年以降は電気バスでの運行となっている路線。トロリーバス時代に欅平経由で黒部ダムを訪れた際に乗車したことがあるが、電気バスになってからは初めての乗車だ。出発5分前に改札が行われて乗り場に出るとバスは3台が待機中、自分は先頭に停まっていたバスに乗車する。この車両に乗り込んだのは18人、この時間のバスは最終的には2台体制で運行されたので、単純に考えて36人前後が利用したものと思われる。1車両18人ということでトロリーバスのときのように立ったままでの利用者がいるということはなく、全員がゆったり座って移動できていた。おそらくだが、トロリーバスと違って乗車距離がそこそこあるからこそ、車内に余裕のある車両数での運行になっているのかもしれない。

黒部ダムにて
関電トンネル電気バス車内

ここの路線も先ほど乗ったケーブルカーと同様、ほとんどの区間はトンネル内を走行する。ただ、この路線は富山県境を越えるバスなので、せめて県境の写真は撮っておきたい。ただ、暗い坑内と揺れる車内からの撮影ということで、何だか分からない写真しか残せなかった。写真内の黄色い明りが県境のサインである。

トンネル側面にある黄色の掲示が県境
富山-長野県境サイン

トンネルは長く、10数分をかけて通過する。トンネル径は室堂~美女平間よりは広く作られているようだが、広い部分は(コンクリート製のふたが設置されているものの)水路となっていた。なので運転はしやすいのかもしれないが、こちらの方が距離が長い分気苦労は多そうに思う。ただ、扇沢付近で屋外を走る区間があるだけこちらの方が気晴らしができそうな気もするし、積雪期などは逆にこの路線の方が緊張しそうでもある。まあ、この路線のみ関西電力が運行しているので、両方を運転したことがあるなんて人はほぼいないとは思うけど、どちらが好みか運転士にヒアリングしてみたいところだ。

扇沢にて
扇沢到着直後の関電トンネル電気バス

扇沢の直前でトンネルは二手に分かれ、バスは左側のルートを進む。地図で確認すると、バスが進んだ道は扇沢の直近までトンネル内を進むことができるバス専用道、もう一つは物資を運ぶ車両や工事車両などが走行するルートで、こちらはすぐにトンネルを出てしまうようだ。

外に出るとバス停はすぐで、終点の扇沢に到着する。乗客を降ろしたバスはすぐに降車バス停から乗車バス停へと移動する。季節によっては相当混雑するためか乗降のバス停は明確に分離されていて、ふらふらとバス乗り場へ写真を撮りに行くこともままならないが、これは仕方のないことだと思う、やはり逆ルートも一度乗ってみないとならないかもしれない。