次に乗るのはロープウェイだ。大観峰でのトロリーバスからの乗り換え時間は、アルペンルートの乗り継ぎの中で距離も時間も一番短かったように思う。
2024.11.13[Wed]
大観峰10:30→黒部平10:37、立山黒部貫光 立山ロープウェイ、¥1,700
ロープウェイはすぐの接続。ホームの高さは黒部川を挟んで対岸の山々と同じ高度のように見える位置にあった*1。ロープウェイの乗車人数は30人ほど、やはりというかなんというか、各乗り継ぎポイントで立ち止まらずにどんどん乗り継いでいく人というのはそれほど多くなく、だんだんと減っていくのがアルペンルート・スタンダードのようだ。
アルペンルートで唯一、足が地に着いていない乗り物であるロープウェイということで、乗降の際に車両が揺れるため係員が歯を食いしばって車両を押さえているのが印象的だった。乗車が済むとすぐに出発。アルペンルートでは室堂が最高所となるため、先ほど乗ったトロリーバス以降は下り坂ということになるが、実際に高度を下げているという感覚を把握できるのはこの乗り物からだ。ゆっくり動き出すと、すぐに四方を空で囲まれる。このロープウェイは支柱が途中に1つもないので、余計に空中浮遊感が強い。快晴の中眺望に優れた中で高度を下げていく先には黒部湖が横たわっている。そんな良い景色の中、自分はというとやはり雷殿駅跡が気になって仕方がなかったらしく、立山側の山肌の探索ばかりしていた。結局目視では確認できなかったが、闇雲に撮っていた写真の中に雷殿駅の出入口と思いたくなる抗口が偶然写っていた。ちょっと嬉しい。
旧雷殿駅出口
進行方向の逆ばかり見ていたせいで、アナウンスが流れるまで黒部平に近づいていることに気づかなかった。アナウンスで振り返ると大きな駅が待ち構えていて、すぐに到着となる。大観峰同様、ここにも展望台があって黒部湖を一望できそうだが、これまで同様次の乗り物の改札へとすぐに脚を進めてしまっていた。
黒部平到着直前に見えた立山