次のバスでやっと日本最高所バス停に到着する。昨年の8月末に岡山県をスタートしてから約1年かけての到着、というかその前に「標高差2,720m」もやっているわけで、ようやくこれで「日本国内で標高差が最大となる路線バス乗り継ぎ」というテーマが完結することになる。最後のバスに乗る前にもかかわらずほっとした気分になる。
2024.09.09[Mon]
乗鞍高原観光センター(発)~位ヶ原山荘前《標高2,352.9m》14:35→標高2716m 14:49~乗鞍山頂(畳平)(行)
アルピコ交通 乗鞍線、¥950*1、5.0km

アルピコ交通 乗鞍山頂(畳平)行
人工的な音がほとんどない世界なので、耳を澄ませていなくてもバスがやって来るのが分かる。やってきたバスは栄和交通のバスだが、バス停に止まったのでこれに乗れば良さそうだ。ドアが開くと中からアルピコポロシャツの人が降りてきて先払いするのはこれまでと同様で、「標高2716mで降りたいんですけど」と伝えると「県境ですね、(運転士に向かって)県境です」といったやり取りがあった。どうもこの路線での標高2716mバス停は「県境」という符丁で通るらしい。確かにそちらの方が言いやすそうだ。今後自分が使う機会はなさそうだけど。
乗客7人で位ヶ原山荘前を出発する。さすがに遅い時間なので*2、利用者は少ない。昨年も1往復し今年もこのバスで1往復になるという、ある意味通い慣れた道で再度標高2716mバス停を目指す。ただ、先ほどと異なるのは、標高が高くなるにつれて雲が厚くなり、ガスの中を走っているような状況になった点。やはり、山の天気は変わりやすいのだ。
15分ほどでバスは標高2716mバス停に到着する。昨年もそうだったが、気の早い他の乗客が乗鞍山頂到着かと思って降り出すのを車掌が抑止している声を後ろに聞きながらバスを降りた。

日本最高所バス停と畳平へ向かうバス
バス車内からも分かってはいたが、前回訪問時とは異なる、まったく眺望が利かない「県境」にたどり着いた。とりあえずこれで最低所バス停から最高所バス停への乗り継ぎは完了だ。昨年に引き続き2年連続2度目の登頂(しかも当日走行中のバスで一度通過した場所)ということで、あまり感慨はない。とりあえず上記のような雑な写真を1枚だけ撮影し、さっさと畳平へ向かって歩き始める。
2024.09.09[Mon]
標高2716m…乗鞍山頂(畳平)/徒歩、0.5km

標高2716mバス停の南方にある富士見岳を眺める*3
すぐに下山を始めたのは、折り返しのバスの時間が迫っていたせいもある。濃飛バスだと6分後、アルピコ交通でも16分後ということであまり時間がない。前者はさすがに厳しいとしても、鶴ヶ池すら視認が難しいこんなガスの中で1時間待機というのは難儀だ。なので、転ばないよう細心の注意を払いつつ、登山道を畳平へ向かって下っていく。予想通り、濃飛バスはバス停まであと100mというというところで出発していったが、アルピコ交通のバスに間に合う形で畳平に到着できた。
余談だが、乗鞍岳の周囲4kmは登山届が必要なエリアとなっている。ただ、畳平周辺のみ除外されているので*4、最高所バス停で降車しても面倒な手続きなしで畳平まで移動することができるようになっているのはありがたい。もちろん、あくまで「範囲内だが除外エリア」ということを忘れずに移動したいところではある。

霧の畳平*5