2024.04.29[Mon]
木之本駅(発)~道の駅あぢかまの里《標高85.4m》14:50→新道野15:10
湖国バス 深坂線、¥400、7.8km
湖国バス 新道野行
ここからは久しぶりにバス会社が直営する路線に乗る*1。直営とは言え、欠損額の補助は自治体から行われていると思うので、あまりこだわる部分ではないのかもしれないが。若干遅れめで到着したバスから1人が降車し、乗客がいなくなった車内へ自分が乗り込む。降りた利用者はおでかけワゴンの方へ歩いて行ったので、予想通りおでかけワゴンは予約利用者待ちだったようだ*2。
道の駅あぢかまの里から新道野*3へは、国道8号を走るだけで着く。景色に面白味がなさそうなので、やってきたポンチョの座席も最後列まで進まずに中ほどの座席で妥協する。沓掛から先の登り坂で、乗客1人なのにもかかわらず迫力あるエンジン音を響かせながら進んだあたりは楽しかったが、道中の記憶に残っているのはそれくらいで終点の新道野に着く。
新道野到着直後の湖国バス
新道野は滋賀・福井県境を越えた直後のドライブインみたいなところにあった*4。ここには敦賀市のバス停もあるので乗り継ぎもできそうに思えるが、敦賀方面から新道野まで来るバスは予約便だけで、湖国バスとの接続もあまり考慮されておらず、その上運行本数は月・水・金の1往復と火・木・土の1往復だけだ*5。ということで、ここからは本日3回目の歩きとなる。
2024.04.29[Mon]
新道野《標高257.0m》…新麻生口/徒歩、3.5km
まつすぐな下り坂もさみしい(国道8号)
距離は約3.5km、Googleの想定時間は41分と出ている。先ほどの歩きとさほど変わりないシビアさだが、行程はほぼ下りであることと、バスが早めに着いたことなどで心の余裕は若干ある*6。とはいえ、今にも雨が降りそうな状況、さっさと歩き始める。
しばらくは国道の左側を歩く。ちゃんとした歩道はないが、左側だけ路肩が広くとられていたからだ。その路肩には消雪装置が設置されているので、冬季に歩くのは厳しそうだ。……いや、消雪がなければ雪のせいでい難しいのは変わらないだろうけど。しばらく歩くと国道の東側に新道の集落が見えてくる。その集落が終わるあたりから道路の右側に歩道が設置されていたので、ここで国道を横断して東側へ移動する。
中愛発小学校跡
新道集落以降は歩道があるので安心して歩くことができるが、アスファルト上に浮石がけっこうあって、気をつけて歩かないと足首をひねりそうだ。また、夏以降だと雑草が生い茂りそうな個所もあった。今回くらいの季節でないと、歩いて繋ぐのは少々厳しいのかもしれない。
やがて麻生口の集落が見えてくると、国道の西側に森に飲み込まれた建物があるのに気づく。カメラのズームで拡大して確認したところ「中愛発小学校跡」*7の杭が読めた。これも夏場に来たら気づけないだろう*8。
新麻生口バス停
国道から外れて麻生口の集落を抜けると新麻生口のバス停が見えた。かかった時間はだいたい40分くらい、バスの通過予定時刻までまだ10分あるのでまあまあ余裕だった。ただ、もし雨だったらもう少し時間がかかった可能性がある*9。たまたま運が良かっただけなのかもしれないが、何はともあれバスに間に合ったのは良かった*10。
*1:「標高差2,721m 50」で朽木学校前から乗車した江若交通以来となる。
*3:「しんどうの」と読む。
*4:このドライブイン(というか蕎麦屋)、2022年5月のGoogle ストリートビューでは営業しているように見えたが、今回訪問時には入口にゲートが置かれていた(上記写真参照)。もしかしたら閉店してしまったのかもしれない。
*5:ちなみに、新道野発着の予約便が経由する奥麻生のGoogle ストリートビューを見ていたところ、かつてのコミュニティバスの運行時間や運行本数が確認できた。それによると、運行日は週2回(水・金)と少ないが、1日当たり5便が設定されていたようだ。
*6:早着と書くと穏やかではないが、終着バス停の早着は乗車する人が存在しないためか許容されている。実際、直前のバス停である近江鶴ヶ丘からすぐの距離なのに、時刻表上では9分かかるようになっているが(木之本方面行だと1分の距離を新道野行は9分かけて走行していることになっている)、これはバスの遅れを終点で調整しているためだ。多少バスが遅れても終点ではほぼ定刻になるといった運用で、遅れを折り返しのバスに持ち越さないようにする意味がある模様。このような終着バス停だけ時間を膨らませて設定することは、(最近は減っているという話も聞くが)多くのバス会社で行われている。
*7:「愛発」は「あらち」と読む。
*8:実際、夏場に撮られたgoogle ストリートビューでは確認できない。
*9:けっこうな速度が出る国道なので、傘を差し続けながら歩くのは困難だろう。
*10:ちなみに間に合わなかったとしても、このあともう1本バスがあるので、ここで夜を明かすようなことにはならない。2時間余計に待つ必要はあるが。