約6時間の鉄道での移動を終えて、ようやくバスの移動が再開となる。単純に北を目指すのなら、七飯の市街地へ出てから長万部行のバスに乗ればよいのだが、日程には余裕があるのでしばらくダラダラと他のバスを乗り継いで進みたい。せっかくの北海道、あまり利用する機会のないバスに乗るチャンスなわけだし。
2022.04.30[Sat]
新函館北斗駅15:28→上谷好16:08~富川会館前(行)
函館バス [28B]新函館北斗駅・上磯線、¥350、14.6km
函館バス 富川会館前行
今回最初に乗るバス、以前は「北斗市南北市街地連絡バス」という名称で北斗市が運行していた路線だったが、現在では函館バスの1系統という形になっているようだ。北斗市のサイトでも個別の記事があり、また運賃体系も独自のものとなっているので北斗市のバスとしても良さそうだが、北斗市のページの見出しに函館バス28系統
とあったのでそれを尊重した。
新函館北斗駅からは5人が乗車して出発する。休日は1往復のみのバスなのに利用者が多い。自分以外はみな若者で、最後部のいわゆる「不良シート」に4人で並んで腰かけている*1。もしかしたら新幹線で帰省してきた知り合い同志なのかもしれない*2。
バスはのんびり進んでいく。桜がちょうど見ごろで、至るところで視界のどこかに桃色の花が割り込んでくる。北を目指すうちに桜前線を追い越すこともあるのだろうか。それも楽しみだ。
せせらぎ温泉では寄り道し、施設の正面を経由する。ここで6人が乗車、新函館北斗駅からの利用者とは異なりいずれもお年寄りばかりだが、単に温泉帰りの人だけでなく「北斗桜回廊スタンプラリー」のパンフレットを持った利用者も複数いた。彼らは清川陣屋で降車したので*3、スタンプラリー参加者なのだろう。
寄り道はかなで~る*4でもあり、ここで1人が降りた。このあたりまで来ると乗客はまばらになる。上磯駅付近の古い商店街の道を進んだのち、国道228号に出た直後の上谷好で降車する。このバスの終点まで乗って、そこで次のバスに乗り継いでもよいのだが、こちらのバス停は近くにコンビニがあるので、1時間の待ち時間も容易に潰せるだろうという目算で降りた。コンビニで飲み物や非常食などを買い揃えたのちは、海岸へ出てしばらく海を眺めたりして過ごした。
上谷好バス停付近の海岸から眺めた函館山