2021.09.25 富山県内のバスに乗る41

朝の富山駅
朝の富山駅

富山駅では、あいの風とやま鉄道の出札で「とやま1日乗り放題きっぷ(中央エリア)」を購入する。「中央エリア」とあるが他の地域のきっぷはなく、この名称のきっぷは今のところこれ1種類のみだ。金額は1,200円、今回予定しているルートだと元は取れないが、いちいちお金で払うよりは楽だろうし、利用記念として手元に残したいという気持ちもあったので購入した。なお、きっぷのご案内には、払い戻し条件として「未使用で有効期間内に限り購入場所で行います」とあったが、チケッター*1の概念がない市電やバスだけを利用した場合、未使用かどうかを判別する手立てがないような気がする*2

富山駅から先は時間に余裕があるので、マクドナルドでコーヒーを啜って待つ。コンビニコーヒーでもいいのだけど、富山駅にはごみ箱がないので*3、買って飲み終えた後に後悔するパターンに陥る羽目になる。マックの店内は朝から盛況で、徹夜明けっぽい雰囲気の人からこれから観光に向かいそうな人まで、客層はさまざまだった。駅全体でみると人出は少ないように見えたけど、スポットで見ると観光客もけっこう来往しているようだ。

2021.09.25[Sat]
富山駅08:45→岩瀬浜09:09 市電富山港線富山地方鉄道、¥210(180)

黒のセントラム/富山駅にて
市電富山港線 岩瀬浜

マックで時間を潰しきれずに、予定よりも1本早い市電に乗車する。富山駅では10余名が乗り込み、そこそこ混み合った車内となって出発。近くの席に座った人が、各種時刻表のpdfを印刷したものをファイリングして、それを車内で眺めていた。印刷された時刻表の路線から判断すると、しばらくルートが被りそうだ。向かう先が一緒っぽい人がいると分かることはあまりないので、少しドキドキしてしまう。

利用客の多いまま終点の岩瀬浜へ到着する。岩瀬を散策しに来た観光客が去った後も、駅周辺には所在なげにたむろしている人が(自分も含めて)複数いる。おそらく目的は一緒だろう。次の市電が到着し、接続するフィーダーバスが走り去ったあとに目的のバスがやってきた。

2021.09.25[Sat]
岩瀬浜駅09:30→新湊大橋西桟橋口10:11
射水市 きときとバス [17]海王丸パーク・ライトレール接続線、¥500、19.6km

岩瀬浜駅にて
きときとバス 新湊大橋西桟橋口行

9月末で廃止となるきときとバスに乗る。富山新聞の記事で「射水市接続バス廃止 海王丸パーク―岩瀬浜駅 26日まで コロナで利用減」を見かけたので、そんな運行最終週の週末*4に利用しにやってきた次第だ。この路線はずいぶん前に1度だけ利用したことがある*5。そのときの利用者は自分だけだったが今回は7人もいる。先ほどの市電で見たことのある顔も数名乗車している。時刻表をファイルしていた人も勿論だ。

なお、廃止間近の鉄道路線に駆けつけるファンのことを「葬式鉄」というが、バスの場合はどんな呼び名になるのだろうかと気になった。「葬式バス」か? いやいや、それだと自宅から斎場へ向かうマイクロバスになってしまう。「鉄」という表現が白眉なんだろうな、ということに気づくが、バスマニアに対してそういった表現がないのは、認知されるほどファンがいないのか、それとも目立つ悪行がないからか。少なくてもそういう表現がないうちは平穏である、ということになるのだろう。

乗車が済むとすぐにバスは出発する。新港東口まではフィーダーバス*6および地鉄バスの新港東口行*7とほぼ同じルートで進むが、富山市内のバス停は岩瀬浜のみなので、四方の中心部は通過せずにバイパスを経由して通過する。地鉄バスの新出町バス停付近で14系統のルートに合流すると、見慣れた道を進むようになる。

射水市内に入るとバス停が現れるようになるが、バス停の間隔が短いせいか終始案内放送が流れるようになる。車内設備は放送・降車ボタンありで運賃箱と両替機はなし、プラスチックのトレイのみが置かれていた。もっとも、利用者はすべて乗り放題きっぷの利用者だったらしく、トレイを介した運賃の授受は見られなかった。

新港東口で時刻表ファイリングおじさんが降りる。おそらく渡船で越ノ潟へ向かうのだろう。渡船場を出ると、バスは新湊大橋を経由してきっときと市場前へと向かう。天気が良いので、橋からの眺めは非常に良かった。きっときと市場前のバス停はなぜか建物正面ではなく駐車場のはずれにあったが、降車客はなし*8。続いて海王丸パークへ向かい、小学生くらいの男の子が乗り放題きっぷを見せて降車していった。

海王丸パークを出ると、次は終点の新湊大橋西桟橋口。降りた5人全員がふたたび所在なげな人に戻る。ただ、やはりこのバスに興味がある人がほとんどのようで、皆さん到着後のバスの写真を撮っていた。バスがしばらく出発しなかったのは、そんな利用者を運転士が察知して、気を利かせてくれたのかもしれない。

新湊大橋西桟橋口にて
新湊大橋西桟橋口到着直後のきときとバス


*1:きっぷで駅の改札から入場した際に押されるスタンプのこと。昔はきっぷの一片にはさみを入れる「入鋏」というイベントだった。

*2:実際、手元に残ったきっぷに使用済かどうか分かる印はつかなかった。

*3:確かトイレくらいにしかなかったと思う。あとは電鉄富山駅の待合室くらいか。このせいで朝の富山駅前バスターミナルにはベンチの下などにゴミが残置されていたりする。ちなみによく見かけるのはスタバのプラスチックカップだ。

*4:この路線は土日祝日のみの運行。

*5:確かそのときは、(すでに廃止済の)加越能バス海王丸パークから高岡に出た覚えがある。

*6:直近だと「2021.08.08-14 富山県内のバスに乗る33」で乗車している。

*7:こちらは「2019.01.04-06 年末年始ふり~きっぷ50」を参照。

*8:なお、この路線は岩瀬浜以外はすべて降車専用バス停となっている。