8月9日は月曜日、ただし山の日で祝日、ということでバスのダイヤも休日運行となる。なので、昨日同様に平日休日関係ないバスを中心に乗っていくつもりだ。
2021.08.09[Mon]
富山駅前②06:10→折立08:10
富山地方鉄道 富山-有峰線、¥3,800、53.2km
富山地方鉄道 折立行
まずは、昨日予約した有峰行のバスに乗る。夏にしか運行していないバスなので、こんなときにしか乗れない。バスは富山駅前に6時10分に出発するので、昨日よりも早起きして駅に向かう。運行は運転士(男性)と車掌(女性)の2人体制。乗車時に自分の予約が車掌の持つ一覧に記載されていないという小さなトラブルがあったものの、特に問題なく利用できた。富山駅前から乗車した5人は全員予約していたようで*1、みな滞りなくバスに乗り込んだ。なお、運賃は前払いで、乗車の際に支払うことになる。
座席は運行方向右側*2に陣取る。有峰林道の眺めを考慮すると、こちら側に座るべきだろう。出発すると、車掌の簡単なアナウンスが入る。バスは国道41号を南下して進む。対向車線には富山駅へ向かう夜行バスが多く確認できたが、最近のバスは窓の遮光率が高くて利用率までは分からない。
当初の進み方から、てっきり富山~立山間は北陸道だと想像していたが、富山インターチェンジをスルーしてスーパー農道に進路を取る。空には厚い雲、そしてしばし雨。今日も天気が安定しないようで、また台風も近づいてきているらしい。ただ、そんな中でもバスは動いたので、天気はなんとか持つだろうくらいに安易に考えてはいる。一応、傘だけは折りたたみではない傘を持参した。まあ、大丈夫だろう。
立山あるぺん村で停車中の折立行
有峰林道に入る前に、バス停ではないがいったん立山あるぺん村*3で20分の休憩となる。ちょっと長い気もするが、いっぱい乗っていたらそれくらいは必要だろう。なお、「あるぺん村で休憩」とはいえ、この時間は営業していないため、自然と駐車場を共有するセブンイレブンを利用することになる。すでに飲み物と食料は入手済なので、トイレだけ借りる。少々雨が強くなってくるが、この日の降雨はあるぺん村にいたときがピークだった。
有峰バスのバス停は、富山駅前のほかに有峰口*4、亀谷温泉、有峰記念館前、折立となっている。休憩中に聞いた車掌の話では、以前富山までの夜行バスが遅れたため、乗り継げなかった利用者がタクシーであるぺん村まで追いかけてきたこともあったらしい。電車では間に合わなかったのかな、と思って帰ってから調べたが、有峰口7時19分のバスに間に合う電車は、7時に駅到着となる電車となり、これは電鉄富山を6時7分に出発するのでバスを追いかけるのには使えない。不二越・上滝線で短絡したとしても、電鉄富山は6時10分なので無意味だ。結局タクシーで追いかけるしかなかったようだ。
有峰口や亀谷温泉からの乗客はなく、有峰林道へとバスは入っていく。自分の車で何度か通ったことはあるが、以前と比べてずいぶんと道は良くなっている。ほとんどの区間で普通車なら容易にすれ違い可能な車幅があり、狭いところは現在工事中のところくらい。朝早い時間帯のせいかすれ違う車も少ないため、バスは快調に高度を稼いでいく。和田川が見える側に席をとったおかげで、眺めも良い。少々値が張るが、楽しいバスの旅だ。
白樺が増えてきたな、なんて思っていると、進行方向に有峰ダムが見えてくる。ダムサイトにある有峰記念館前でも乗降はない。天気はいつの間にか回復して太陽が見えるようになり、ダム湖上には虹が見えたりもする。そんな楽しい雰囲気のまま、そして乗客数には何の変化のないまま終点の折立へと到着する。自分以外の利用者はすべて登山の格好だったので、身支度を整えた後はすぐに太郎平小屋方面へと歩き出していった。
薬師岳登山口