2021.08.08-14 富山県内のバスに乗る1

県外に出ないようお達しが出ているので、今年の夏は富山県内のバスに乗ろうと考えた。以前やっていた「地鉄バスに乗る」の続きになる。幸い、会社の休みが地鉄バスの平日ダイヤ期間と多く重なっているため、これまで乗れなかったバスにも乗るチャンスだ。ということで、県内で完結するバス、基本的には地鉄バスを中心に1週間、バスに乗り続けることにした。

2021.08.08[Sun]
富山06:30→高岡06:47 あいの風とやま鉄道線、¥960
高岡07:00→城端07:58 城端線JR西日本

高岡駅にて
城端線 城端

初日は日曜日。まずは城端へ向かう。富山駅から電車に乗るときはついICカードで入場しそうになるが、行き先は城端なのでICカードはNGだ。ちゃんと切符を買って入場する。乗客は高校生が多い。なぜか皆さんマスクは白だ。昔なら「そういう校則でもあるのかな?」なんて想像したものだが、さすがに令和の時代にマスクの色を指定するルールなんてないだろう。

高岡で城端線に乗り換えても高校生ばかり、そして高校生のマスクは白ばかりだ。戸出、砺波、福野、そして福光で高校生が入れ替わるが、もちろん末端に近づくほど乗ってくる高校生は減っていく。福光ではほとんどが降りてしまって、城端で降りた利用者はたった2人だけだった。

なお、乗車した城端線はワンマン運行なのに、「整理券は発行いたししません」「すべてのドアが開きます」「運賃・切符は改札口にあります運賃収受箱にお入れください」の3コンボで、運賃収入を半ば諦めたような運行だった。基本的には定期客のみの方面・時間帯なのだろうけど、簡単にキセルできてしまうような運用は良くないように思う。

2021.08.08[Sun]
城端城端行政センター/徒歩、1.3km

奥から順に、なんバス、加越能バス、地鉄バス。
城端駅前バス停群

ここからバスの出発地点である城端行政センターまでは歩く。天気は小降りの雨が降ったりやんだり。折りたたみ傘を持ってきたが、普通の傘の方が良かったかもしれないと早くも後悔する。国道304号沿いに坂を上っていく。立ち並ぶ商店は現役のところが多そうだが、朝早すぎてやっていないところが多い。生きている店舗は和菓子屋が多いような気がした。のんびり歩いて20分ほどでバス停に到着。休日なので、城端行政センターはやっていない。誰もいない待合室で富山行のバスを待つ。

2021.08.08[Sun]
城端行政センター09:00→富山駅前10:15
富山地方鉄道 砺波・城端線、¥1,030、52.8km

城端行政センターにて
富山地方鉄道 富山駅前行

出発5分前に五箇山方面からバスがやってきた。今回の最初のバスは、砺波・城端線。「年末年始ふり~きっぷ」では利用対象外だったので、初めての乗車となる。城端行政センターからの利用は自分だけ。運賃は先払い、運転士より回数券購入を勧められるが、さすがに使い切る自信はないので丁重にお断りする。ただしこの回数券、4枚つづりで2,400円と無茶苦茶安い。3回目の利用で元が取れるなんて正規運賃で乗るのが馬鹿らしくなるくらいだ。

バスは基本的に城端線の駅やその近く、または町の中心にバス停を設けている。城端駅前福光駅前砺波駅南は名前通り駅前に、他も基本的には駅の近くにバス停があり、ないのは越中山田駅くらいだった。福野は駅付近ではないけど、むしろバス停の方が町の中心に近く、駅に寄る必要がなさそうな感じ。鉄道と道路が並走している区間が多いからかもしれないが、東石黒高儀東野尻といった駅にまでバス停を設置して利用者を奪おうとしている姿勢、地鉄っぽくないけどなんか好きだ。

砺波駅南までで乗客は4人と少なめだが、休日だからだろう。砺波インターチェンジから北陸道で富山へ。富山平野に出ると雲の間から日が差してくるようになる。路面ももちろんドライで、今朝の雨は呉西がメインだったようだ。

なお、鉄道とバスで比較した場合、時間はバスの方が若干早く、運賃は通常の片道運賃で比較した場合はバスの方が高くなる*1が、回数券を使えばバスの方が常に安く*2、またバスなら富山市内中心部で乗降できるメリットもある。総じて考えるとバスの勝ちのように思うのは、バス好きゆえの贔屓の引き倒しかもしれないが、シェア的には現状どんなものなのか、気になるところではある。


*1:バスは1,030円の均一運賃なので、城端で60円、砺波では520円の差で鉄道の方が安い。

*2:回数券の1乗車あたり600円の金額設定は、砺波~富山間の鉄道運賃(610円)を意識したものであろう。