2021.05.05-07 金沢→長岡17

2021.05.07[Fri]
糸魚川総合病院11:35→能生案内所11:55能生駅前(行)
糸魚川バス [01]糸魚川能生線、¥560、11.4km

糸魚川総合病院にて
糸魚川バス 能生駅前行

20分ほどの待ち合わせで次のバス、これで能生へと向かう。糸魚川総合病院*1での乗客は16人と多い。能生より先はこの後のバスでも十分間に合うが、病院で待っても面白味はないので、混んだバスに乗り込んで先を急ぐ。

病院を出ると、バスは北へ向かって国道8号へと出る。基本的にはこの国道だけで能生へと向かう。ルート的には変化に乏しいが、ずっと海を眺めながらバスに乗り続けられる路線というのはあまりないので、左側の座席に陣取って、外ばかり眺める。

この路線は出発地点の乗客が最大で進むにしたがって乗客が減っていく、駅から郊外へ向かうバス路線のパターンと一緒の利用形態だった。利用者はお年寄りが多く、先ほどのバスと同様に皆さん「おでかけパス」を提示して降りていく。糸魚川バスの降車ボタン押下時に流れるアナウンスは独特で、「バスが止まりますまで、そのままお待ちください」だった。「止まりますまで」という表現は他ではあまり聞いたことないなあ、なんて当初は思っていたが、何度も聞いているうちに慣れてきた。

梶屋敷地区に入ると、梶屋敷四ッ角*2バス停を通過した。ひとつ前のバスで「四ツ角はその地域の中心地」みたいなことを思いついたが、あながち間違ってはなさそうだ。

浦本駅出発時点の乗客は7人と、まだまだ多い。途中、鬼伏鬼舞というバス停が連続してあり、ダイナミックな振り付けで踊る鬼が目に浮かぶようになる。木浦を過ぎると能生案内所も近い。能生案内所では6人全員が降車し、乗客のないままバスは能生駅へと向かって走り去った。

能生案内所バス停
能生案内所バス停

バス停名に案内所とあるが、周辺にそのような施設があるわけではなく、糸魚川市の能生事務所*3に寄り添っているだけだ。以前は付近に車庫みたいなものがあったのかもしれないが、今は単にバスのハブとしての機能しかなさそうだ。ある程度予想はしていたものの、ちょっと残念に思う。

ちょうどお昼なので、ここで食事をしたいが、旅行者が食堂に入るのはちょっと憚られる。なので、バス停前のスーパーで総菜を買い揃えて軽く済ませた。あぶ玉というのを初めて食べたけど、なかなか美味しかった。

飯が済むと暇になる。次のバスの出発は2時過ぎと時間はたっぷりあるので、しばし散歩。見かけた看板に能生歴史民俗資料館とあったので向かうと、着いた先には休館中の文字が。資料館近くには社が立派な神社があり、宝物殿と書かれた建物があったので近寄るも、鍵がかかっている*4。仕方がないので弁天岩まで足を延ばし、岩に登って来し方行く末を眺めたりした。

弁天岩にて
弁天岩から見た来し方(糸魚川方向)

弁天岩にて
弁天岩から見た行く末(上越方向)

行きは久比岐自転車道を歩いたが、帰りは能生の商店街経由でバス停へと戻る。人通りも少なく、ほとんど営業もしていない寂れた通りではあったが、ツバメは元気に飛び回っていた。どうもこの通りで人間は警戒対象らしく、何度も「ツピーツピー」と煽られながらの帰り道だったが、長旅を終えたばかりでまだ人馴れしていないツバメだったのかもしれない。


*1:余談だが、別のバスで「糸病経由」という表記を見かけたので、当地では「糸病」の略称が通用するようだ。

*2:糸魚川バスの時刻表表記による。ちなみに糸魚川市内中心部にあったバス停は「四ツ角」と「ツ」は大きい。

*3:おそらく旧能生町役場だろう。

*4:こちらは完全予約制で、団体(10人)より拝観可能とのこと。