2021.05.05-07 金沢→長岡11

2021.05.06[Thu]
ラッセ(発)~地産の黒部14:47→宇奈月市民サービスセンター15:14~愛本新下区公民館(行)
黒部市 愛本コミュニティタクシー 愛本本線、¥200、9.2km

地産の黒部にて
黒部市 愛本コミュニティタクシー 愛本新下区公民館行

本日7本目の路線。「コミュニティタクシー」を名乗っているだけあって、バスというには微妙だが、乗合自動車なのは変わりがない。そういえば同じステッカー*1を貼った車が電鉄黒部駅前にある桜井交通の営業所に停まっていたことを不意に思い出した。車体には桜井交通の文字があったので、おそらく同じ車両だろう。通常はジャンボタクシーとして運用されているらしく、タクシーメーターを搭載していた。4月に乗った黒部宇奈月温泉駅を発着するタクシーみたいな車両だ*2

乗車時に行き先を伝えないといけないと思い、「宇奈月のサービスセンターまで」*3と伝えたが、伝わらず。何度かやり取りをしたのち、「昔の宇奈月町役場まで」でようやく通じた。フランクな言い方なら「宇奈月支所」であればすぐに通じたのかもしれない。

何はともあれ、地産の黒部を出発する。利用者は自分だけで、田んぼと人家ののんびりした風景の中をゆっくりと進む。タクシーらしく、車内にはNHKのAMが流れている。時折無線も入ってくる。まごうことなきタクシーだ。天気が良いせいもあって眠くなってくる。

利用者のないまま、ラッセへ到着。駐車場に車を停め、「時間調整します」とのこと、しばらく停車する。時間調整はちょっとバスっぽいけど、ショッピングセンターの一般駐車場の枠に車が収まるところはバスっぽくないな、なんて思っていると、NHKの3時の時報に合わせて出発した*4。時間の把握方法はタクシーっぽい。

大阪屋ショップで買い物帰りの利用者を乗せるが、次の市営住宅ですぐ降車、ふたたび乗客は自分だけになる。小回りの利く車両ということもあって寄り道は多くあり、先ほどのラッセ大阪屋ショップだけでなく、この後も石坂医院下立まちおこしセンターの前を経由する。ただ、経由という努力もむなしく、利用者のないまま宇奈月市民サービスセンターへと到着。ちょうどラジオで pizzicato five の「東京は夜の七時」が流れているときだった。サービスセンターの前に車を停めて「ここでよろしいですか?」と聞いてくる姿はいかにもタクシーだ。「可能なら愛本駅を経由した後の宇奈月市民サービスセンターで降りたかった」なんて気持ちもあったが、素直に降りて自分の脚で道路を横断する。

富山地方鉄道 愛本駅
愛本駅

愛本駅にて
愛本コミュニティタクシー 愛本駅停留所

次のバスが出るまで20分ほどあるので、愛本駅まで散歩する。数年前に電車で来たことがあり、そのときは、路線バスがツーマンからワンマンへの切替当時に設置されたような「ワンマンバスの乗り方」とかの掲示が残っていたので、それを楽しみに駅舎の中に入ったが、残念ながら撤去された後だった*5。ただ、すでに路線のない地鉄バスの自由乗降区間掲示は残っていたので、それを写真に収めておいた。

愛本駅前から小川橋詰、入善高校前間に地鉄バスが運行されていた当時の掲示と思われる。
愛本駅に掲示された「自由乗降バスご利用について」


*1:マグネットで着脱可能なタイプだったと記憶している。

*2:詳細は「黒部宇奈月温泉駅を発着する乗合タクシー1」および「黒部宇奈月温泉駅を発着する乗合タクシー2」を参照。

*3:正確には「宇奈月市民サービスセンター」だった。これでは伝わるわけがない。

*4:愛本本線の時刻表を見ると、ラッセは14:54で次の大阪屋ショップが15:00となっていた。記憶と時刻が異なっているが、サイトに書かれた時間が到着時間なら辻褄は合っている。

*5:ワンマン「列車」の乗り方は残っていた。