一応、事前の調査で把握はしていたものの*1、以前路線バス車両で乗った路線*2がワンボックスで走っているのを見かけるのは少々ショックだ*3。ただ、廃止されるよりはまだまし。気持ちを切り替えてバスを待つ。
バスの時間が近づくと、「バスはまだかね」と老人が近づいてきた。バスの車体が小さくなっても利用者はいるようだ。
2021.05.06[Thu]
池尻(発)~内生谷13:03→黒部駅前13:33
富山地方鉄道 [05]池尻線、¥200、10.5km
運転士は女性、座席は後方より3-3-2*4で、以前乗ったなんバスより1列少ないタイプ。運賃表示器や車内放送は完備しているが、整理券発行機や降車ボタンはなく、ICカードの利用も不可でお釣りも出せないとのこと。ただ、運賃は100円もしくは200円となっているので、お釣りが必要になる事態はそうないだろうと思う。ただ、そうなると運賃表示器が要らないような気もしてくる。第一、整理券がないので乗車バス停が何番なのか分からないわけだし。
地鉄バス(ワンボックス車)の運賃表示器
到着したバスに利用者はいなかったが、内生谷で2人、東布施口で3人、牧野南口で1人と、ワンボックスでは手狭に感じるくらいの乗客を乗せて、黒部市中心部へと進む。路線バス車両時代に乗車した際は、黒部駅前は経由地で、電鉄黒部駅前を発着していた池尻線だが、現在では黒部駅前を発着点とし、電鉄黒部駅前だけでなくメルシー(ショッピングセンター)や黒部市役所にも経由するようになっていた。おかげでルートが若干複雑になったが、このバスの乗客はそんな経由地で降車した人がほとんどだったので、普段使いの利用者から見れば便利になったんだと思う。
昼下がりの黒部駅
途中から乗車した人はいずれも途中で降車し、結局黒部駅前まで乗り通したのは内生谷からの2人だった。人もまばらな昼下がりの黒部駅、スズメがやけに騒がしいと思ったら、バス停近くの屋根で子育て中のようだった。刺激しないよう、ちょっと離れたところで次のバスを待った。
*1:黒部市のサイト[pdf]には「小型車両による平日のみの運行」と書かれており、添えられたイラストもワンボックスカーになっている。
*2:「2018.01.02-07 年末年始ふり~きっぷ32」参照。
*3:富山県内の路線バス事業者だと、加越能バスの新高岡駅行がワンボックスカー化されていたのを見かけたことがあったが、地鉄バスで目撃したのは初めてだ。
*4:黒部市のサイト[pdf]によると「乗車定員9人」とあるが、これは助手席を含めた人数だろう。