南から北へ224 お世話になったサイト(2020年10月)

いつものように、今回の行程でお世話になったサイトをまとめておく。

全般

前回に加えて、えきねっとを追加した。こういうサービスに登録するのはあまり好みではないが、半額の誘惑には抗えなかった。おかげで最低所バス停の現地調査は延期となったが、行くなら車かな、なんて考えている。片道7時間半もかかるらしいけど。

今回はバスルートはあまり使わず、各バス会社の情報だけで調べた感じだった。おかげでコミュニティバスの見落としなんかもあったけど、バスルートはイメージをつかむだけのサイト、みたいな認識になりつつある。いや、悪いサイトではないんだけど、バス関係のベースが平成23年度の国土数値情報とのことなもんで*1、現状と合わなくなっている部分も増えてきている。すでに廃止された路線に気づいて臍を噛む、なんてのが現状のバスルートには多くなっているように感じる。ただ、あくまで個人のサイトなので、これ以上の対応は難しいだろうなとも思う。

バス会社

宮城県

宮城県内では1社2自治体、だけど乗車した自治体バスの委託先はすべてミヤコーグループだったので、実質1社みたいなものだった。仙台市交通局のバスにも乗ってみたかったのだが、北の方へ足を延ばすバスが見つからず、これはちょっと残念。日程上は余裕があったので、無理にでも乗っておけば良かったと今更ながら後悔している。

岩手県

岩手県は3社。盛岡までは岩手県交通のみ、盛岡以北では残りの2社で1回ずつと極端な乗車となった。利用したバスや盛岡駅前などでの出入りを見る限り、岩手県交通岩手県北バスも車体が傷んでいる車両が多いように感じたので、どちらの会社も経営状態が少々心配ではある。

ただ、岩手県交通岩手県北バスともに、2022年春までにSuicaベースの「地域連携ICカード」を導入するとのことらしい。嬉しい話題ではあるが、岩手県交通は2020年1月20日*2岩手県北バスは2020年10月20日*3と発表日が異なり、またそれぞれのプレスリリースで他のバス会社のことには触れていない。どうも「岩手県内で1枚」という感じではなさそうに思えるが、どうなんだろうか。穿った見方かもしれないが、バスカードが共通乗車じゃなくなった遺恨がまだ残っているのかもしれない。

JRバス東北で乗った白樺号は、「南から北へ」では初の100キロ越え、乗車時間も2時間42分の路線だった*4。そのせいか運賃もこれまでの最高額となる2,920円*5となり、現時点では「3冠王」となっている。ただ、この先進む北海道ではこれ以上の路線があるに違いない。どんな長距離路線に乗れるのか今から楽しみだ。

青森県

青森県内も3社。加えて、八戸市域は八戸公共交通ポータルサイトの「バスマップはちのへ」にずいぶんとお世話になった。十鉄バス下北交通では路線図がなかったので*6、時刻表からルートをイメージするのが大変だった覚えがある*7

なお、岩手県と同様に、八戸地域においても2022年春までに「地域連携ICカード」の導入が発表されている*8。ただ、こちらについても気になる点があり、発表に十鉄バスは絡んでいない。八戸エリアはバスカード未導入地域でもあるので、今後どうなるのか動向が気になるところだ。

北海道

最後に、とうとう足を踏み入れた北海道について。こちらも3社だが、1つは津軽海峡を渡るのに使用したフェリーの会社となる。函館帝産バスのサイトはシャトルバス関係のトップページにリンクしているのだが、タイトルはこんな感じに設定されているので、サイトの構成をもうちょっと考えてほしいところ。函館バスは今後もお世話になると思われる会社、サイトも今回利用したバス会社の中では一番使いやすかった。

ICカード

どちらも金額的にはあまりメリットがないタイプではあったが、結局購入した。今回は悩むくらいなら買ってしまえ、という気持ちの方が強く、ICAS nimocaみたいな交通系ICカード全国相互利用サービスに含まれているカードであっても、気にせず入手してしまっている。つまり、使わないカードばかりがたまっていくことになるのだが、このへんは「旅の思い出」という言葉で片づけたい。

宿泊先、その他

そういえば、今回は観光らしい観光をしてないし、温泉にも寄っていない。前回とは対照的と言っていいくらいに天候に恵まれたにもかかわらずだ。そんな中、唯一観光っぽいと言えるのはラッキーピエロだろう、ということでリンクを載せておく。

GoToトラベルキャンペーンのおかげで、今回の宿泊費用は大幅に抑えることができた。地域共通クーポンの分も含めれば、計算上は1泊1,000円台になるところもあったりと、ずいぶんメリットを享受できた。さすがに次回出かけるときには終わっているとは思うけど、できればこのまま続いてほしい制度ではある。…まあ、補助の財源は税金ということで、そんなに長く続くはずがないのは承知しているけど。

最後に気づいた点を2つばかり。まず今回の「南から北へ」では徒歩区間がほぼなかった点。若干はあったが、その距離を合算しても1キロに満たなかった。川越から仙台までのルートでは15キロ近く歩いたのが嘘のように思える。また、今回の旅程で乗車したバスはいずれかの区間で他の乗客があったバスであり、だれも乗車しなかったバスには乗らなかった、というのも久しぶりな気がする。記憶が正しければ第3回以来だと思う*9。田舎の方がバスを利用する人がいるのか、または長距離路線が多いのでどこかで利用者がいるということなのか。理由は不明だが、乗客がいるバスに乗る方が断然に良い。北海道でもそんな状態が続いてくれることと願っている。



*1:使用しているデータについて – ゆる~と」より。もちろん、その後も管理者の方でメンテナンスは行っているようだが、変化に追随しきれなかったとのこと。バス路線やバス停は変化が多いので仕方のない話だとは思う。

*2:岩手県交通の路線バスにおける「地域連携ICカード」を利用したIC乗車券サービスの提供に合意しました[pdf]」。内容は岩手県北バスと比べてシンプル。対象路線は岩手県交通が運行する一部路線バスとのこと。

*3:岩手県北自動車における「地域連携 IC カード」を利用したIC 乗車サービスの提供について[pdf]」。後述する八戸地域のICカード導入とは別のプレスリリースとなっているので、岩手県北自動車でも岩手県北バスと南部バスでは別カード、なんてこともあり得るんじゃないかと思っている。というのも、対象路線は岩手県北自動車が運行する岩手県内の全路線を予定とあり、「岩手県内の」と断っているところに「南部バスは別」という意味が隠されているように思える。

*4:それまでは、一番最初に乗った三州自動車のバスが最大で、それぞれ73.3km、2:11だった。

*5:運賃では山梨交通の広河原~甲府駅の1,950円(利用者協力金を入れると2,150円)が最高額だった。

*6:ちなみに、下北交通は今どき珍しく自社ドメインですらない。サイトは「下北半島ネットワーク機構」というホームページの製作・販売をする会社のドメインにぶら下がっている。

*7:今回使ったルートでは悩むような箇所はなかったが、六ヶ所村経由とかを検討していたときに苦労した。

*8:八戸圏域における「地域連携 IC カード」を利用したIC 乗車サービスの提供について[pdf]」(南部バス)。発行日付は2020年10月21日(岩手県北バスの岩手県内導入発表より1日遅れ)、導入予定路線は八戸市交通部及び岩手県北自動車南部支社が運行する八戸圏域全ての路線とある。

*9:第1回もそうだった気がする。いっぽう、第4回以降ではどこかの路線で「乗車から下車まで乗客は自分だけ」というのがあった。