2020.10.27[Tue]
大船渡駅前(発)~大迫バスターミナル15:32→盛岡駅前16:28~盛岡バスセンター(行)
岩手県交通 大船渡盛岡線、¥1,200、34.8km
岩手県交通 盛岡バスセンター行
大迫からは一気に盛岡へ向かう。大船渡から約3時間かけて盛岡まで長駆するバスだが、大迫から盛岡方面へはこれがこの日初めてのバスとなる。10月の改正で朝の盛岡行が荷沢峠から高速を経由するルートに変更となり、大迫を通過しなくなったためだ。ただ、大迫バスターミナルからの利用者は自分だけだったので、ルート変更は致し方ないのかもしれない。ちなみに、大船渡からこのバスを利用する、つまり一関~大船渡~盛岡というようなルートにすれば*1、これまでの細かい乗り継ぎを無にすることは可能だったが、日本で2番目に広い岩手県をそんな感じで抜けてしまってはさすがに味気ないと思い、採用しなかった*2。
亀ヶ森までの運賃表示
乗客は9人、しばらくは先ほど乗ってきた大迫花巻線をトレースするルートを進むが、こちらのバスが経由するバス停はわずか2つ。亀ヶ森で花巻方面のルートから離れて、山あいの道を快調に進むようになる。途中、佐比内と乙部境の間は時刻表上の所要時間は17分、運賃も一区間だけで720円となかなかの距離感。途中に人家がないわけではないのだが、バス停があったとしても利用者はいないのだろう。
途中の乗降は乙部境と都南営業所であったのみ。いわゆる特急バスなので寄り道などないものと思っていたら、日赤前では正面玄関まで乗りつけたりもしててちょっと不思議だった。なお、今回の「南から北へ」にて宮城県から岩手県までバスに乗ってきたが、この地域はバスが乗降を終えて道路に戻る際はなかなか入れてもらえない地域であるように感じた。右ウインカーで運転士が意思表示しても車が切れるまで追い越しが続く、福島や栃木では割とすぐに道路へ復帰できた印象だったので、ことさら気になった。
暗闇が迫り道も混み合う中、10分ほど遅れて盛岡駅前に到着する。ほとんどの乗客が降りたバスは、3人だけ乗せて盛岡バスセンターへ向かって行った。
夕闇迫る盛岡駅
今日の宿泊先は盛岡駅近く、部屋からは北上川が見えるところだった。GoToトラベルのおかげで支払総額は2千円台、おまけに地域共通クーポンもいただけた。夕食は駅の地下街でじゃじゃ麺、食事後はローソンでクーポンを消費し、翌日の出発時間のことを考えて、早めに宿へ戻る。テレビでは山伏線廃止に関係したニュース特集をやっていたので食い入るように見てしまう。西和賀町は慌てて山伏線の代替を用意したが、その維持に年間1,000万円ほどかかるとのこと。1,000万と聞いて「思ったより安いな」なんて感じてしまったが、小さな町ではやりくりが大変なのだろう。山伏線の代替は1日1往復から週3回*3となるらしく、まるで地方空港の国際線みたいな状況だ。ただ、1度は乗ってみたい路線であることには変わりがない。いつか機会を設けて、岩手県内の長距離路線は乗りつぶしたいと思う。