2020.07.27-08.01 南から北へ196

今回の「南から北へ」における最後のバスで、一気に仙台を目指す。

2020.07.31[Fri]
タケヤ交通本社前(発)~かわさきまち17:40→仙台駅前18:48
タケヤ交通 西部ライナー、¥1,170、48.9km

かわさきまちにて
タケヤ交通 仙台駅前行

紫色のバスって珍しいな、なんて思いつつ乗車する。ちょうどこのかわさきまちで仙台からのバスとすれ違いになった。向こうは4人ほど降りていたので、利用者は多そうだ。こちらのバスは人の流れとは逆方向に走るので、利用者が自分だけなのは想定内だ。

まずはみちのく公園へ寄り道。この会社のルールなのかもしれないが、バス停では必ず一時停車する。バス停を見落とさないので、当方もこの方式は好みだが、長距離を走る、それでいてバス停間隔の短い路線がこれだと辛いかもしれない。里山地区入口も駐車場内のバス停を経由する。まだ門は開いているが、閉演時間直前ということもあり、駐車場にも車が見当たらない。

釜房湖岸を快調に進んで、一方通行の釜房ダム上を通過して、釜房ダム管理所前へ。バス停を出発直後、前方で交通事故が発生していることに気づく。

2台の軽自動車が道路をふさいでいる
釜房ダム管理所前付近での交通事故

軽自動車同士の正面衝突事故。両車とも動かせない様子で、バスなど通れる余地はない。運転士が状況を確認するため降りるとのことで、一緒に降りてみる。すでに救急車は手配済らしく、当事者はともに大きな怪我はしてなさそうに見えてちょっと安心する。ただ、バスは進めない。

釜房ダム管理所前にて
釜房ダム管理所前バス停で待機するバス

運転士は運行管理担当者とどうするか調整し、いったん川崎まで戻ってから進むことになった。ダムの天端が一方通行なので、こうするしかないようだ。「別のバスを手配する方法もあるけど、(ダム上を)歩くの大変でしょ」と運転士は言う。それはそれでご褒美な気もするが、自分としてはずっとバスに乗りっぱなしの方が嬉しい。

15分ほど遅れて釜房ダム管理所前を川崎方面へ向けて出発。入れ替わりで救急車が到着したようで、夕闇迫る峡谷にサイレンの音が響き渡ってきた。本来は走ることのない釜房湖の北岸を進んで川崎まで戻り、再度同じルートでダムまで戻る。運転士からは「ドライブになっちゃったねえ」なんて話しかけられる。「(本日最後のバスなので)数時間レベルで遅れなければ全然問題はない」と伝えると、遅れても30分くらいかなあとと返ってくる。釜房ダム付近の通過が18時28分くらいだったので、そんなものなんだろう*1。ダム付近で対岸の事故現場を眺めると、赤いランプが点滅していたので、まだ事故処理が行われているようだった。

「ドライブ」が終わると秋保への山越え。秋保温泉では宿泊施設を5か所も経由するが、玄関先までバスが行ったのは最初の蘭亭前のみ。佐勘前でキャリーバッグを連れた女性が乗車。だんだん暗くなるバス停で30分も遅れたバスを待ち続ける心境を想像すると、通常ルートではないコースに乗れてはしゃぎ気味だった気持ちが萎れてくる。

ひらがなの「の」の字を書き順逆で書くように秋保を周回し*2、再度山を越えて愛子地区へ出る。突然ニュータウンが目の前に展開してくるのにはけっこうびっくりするが、仙台は近いんだということに気づかされる。国道48号に乗ると、あとは一本道。長いトンネルを抜けるとビル街に出て、あっという間に仙台。途中、広瀬川を越えた直後に後方で花火の音が数発聞こえたが、なんだったのかは不明。トンネルを出た時間の末尾が「6」だったんだろうと、スーパーマリオ的な解釈をしておく。

暗くなっても人が多く行き来している中、バスは仙台駅前へ到着する。時間を確認すると約30分の延着、運転士の予想通りだ。「折り返しのバス*3に間に合ったので、このまま運行します」と運転士がやり取りしている間に降車する。遅れはあったものの、無事仙台駅前まで到着した。ということで、今回はここまで。

仙台駅前にて
仙台駅前到着直後のタケヤ交通バス


*1:当バスの釜房ダム管理所前の通過予定時刻は17:54。ダムを渡る前の時刻なのであくまで参考値だが、遅れは約34分となる。

*2:たぶんだが、仙台発のバスは書き順どおり「の」の字を描くのだろう。

*3:19:30発のバスと思われる。