前日、早く出る旨伝えておいた時間よりもさらに前にフロントへ。人が来る前にロビーで新聞でも読もうなんて思って降りていくと、すでにフロントはスタンバイ済。領収書に加えて「GoToトラベルで必要らしいので」とわざわざ宿泊証明書まで出してもらえる*1。おまけに福島県内で使える金券みたいなものもいただき*2、駅までの近道も教えてもらえた。機会があれば改めて利用したいくらいの好印象を宿に持ちつつ、駅へと向かった。
磐城石川駅は通学する子供を送る車の出入りで賑やかだ。1本逃したら間に合わないんだろうなあ、といった感じの焦りが伝わるかのように、列車の出発時間が迫るにしたがって車の停め方が乱暴になってくる。昨日もお世話になったコンビニで朝食を購入し駅で食べていると、朝一で乗るバスがやってきて、コンビニ前の駐車場で待機しだした。駅前にバスを停める枠は書かれているが、時間に追われた人たちの運転する自家用車で混み合うところには極力置きたくないのかもしれない。
2020.07.30[Wed]
石川駅前06:50→上蓬田07:25~小野駅前(行)
福島交通、¥1,000、19.6km
まずは郡山を目指す。石川から郡山へは水郡線を使えば1本だが、バスで行く場合はどこかを経由しないとならない。当初は須賀川経由*4で検討を進めていたが、これで郡山に行ってもその先が昼までないため、どうせ時間があるならと小野経由のルートで進めるつもりだった*5。ところが、直前になって上蓬田経由ならその先もつながることに気づき、計画を変えている。もっとも、上蓬田での乗り継ぎ時間はたった5分、バスなら間に合わない可能性もある。ただ、そのときは小野まで乗り通すつもりで、このバスに乗り込んだ。
しばらくは石川の街をゆっくり進む。乗客はないが、朝に駅を出発するバスなので、仕方がないだろう。母畑温泉*6のある中の湯*7までは人家のある川沿いを進むが、その先は急に生活の気配がなくなり、道は蛇行しながら高度を稼いでいく。上り詰めた先はダム湖である母畑湖、その後は人家は少ないが走り良い道を進む。空釜付近では石川行のバスとすれ違う。ともに速度が出ていたため正確な数ではないが、向こうのバスには2人ほど乗車していたように見えた。最小限の利用者はいるようで少し安心する。
運転士を見ていると、割とこまめに腕時計で時間を確認しているようだ。バスは1,2分ほど遅れているようだが、これだけ意識しているのならという安心感と、始発のバスなら早発はあり得ないだろうと経験則から、上蓬田のアナウンスが流れた時点で降車ボタンを押下する。押した瞬間、運転士は腕時計を確認する。タイミング悪くバス停手前の信号に引っかかるが、こちらが乗り継ぎする可能性を運転士が考慮しているように見えたので、さすがに間に合わないということにはならないだろう。
交差点を左折すると、大型のバスが停留所で待機していた。あまり時間もないだろうと後ろ姿のみ写真に収めて、すぐにバスへ乗り込んだ。