2020.07.27-08.01 南から北へ181

駅前のコンビニで買ったカップコーヒーを飲みつつ、白河駅でバスを待つ。ここまでのバスもそうだったが、これから乗るバスも最終バスだ。

2020.07.29[Tue]
新白河駅東口(発)~白河駅前18:50→石川駅前19:33~石川営業所(行)
福島交通、¥1,130、23.1km

白河駅前にて
福島交通 石川営業所行

暗闇迫る中、バスがやってきた。乗車後しばらくは辛うじて外を眺めることもできたが、街を出ると闇に覆われて何も見えなくなる。こういった時間のバス乗車はこれまで極力避けてきたが、翌日のスケジュールの都合上、石川まで進んでおかなければいろいろ辛いので、先へ足を延ばす。

白河へ来たときには気づかなかったが、本町四辻というバス停を通過する。栃木県では「~十文字」だったのが、福島県に入ると「~四辻」となるところが非常に興味深い。このバスも乗客のないままかと思いきや、白河旭高校中田で部活帰りの高校生風の人が乗車し、乗客は全部で6人となった。マスクをしていない人もいるが、車内での会話はなく、スマホに集中しているようなので、あまり気にならず。移動を続ける自分も含めてなんだろうけど、コロナに対するリアリティがあまりないんだろうな、なんて考える。

白河市街はそうでもなかったが、郊外に出るとバス停の間隔がけっこう長い。暗いのでどこを走っているかは車内放送でしか把握できず*1、それもスピーカーから離れた位置に座っていたためか聞き取りにくい音声ということもあって、案内放送の有無だけの判断だったが、それが長いように感じた。古い路線だからという理由もあるだろうし、バス停が増えるような変化がバス路線付近にはないということもあろう。外が暗いのでいろいろなことへの考察は捗るが、暗いがゆえにそれを確認する手立てがまったくないのが残念ではある。

刈敷坂で2人が降車する。天気が悪くなければ前回触れたルートを経由し、この刈敷坂で今乗っているバスに乗り込んでくるはずだったバス停だ。暗いこともあって棚倉と刈敷坂を往復するバスの存在は確認できず、なので降りた2人が棚倉方面へ乗り継いだのかは確認できなかった。同乗している高校生はとうとう1人となったが、その人も上の原で降車。最終的には乗車時と同じ1人となって石川駅に降り立った。駅に人はない、駅舎に寄って時刻表を見ると、次に来るのはどちらの方面も9時以降で、ともにそれが最終列車だった。

駅の入口のみが明るい駅前にて
夜の磐城石川駅

駅の隣りにコンビニがあったので、そこで夕食を調達し宿泊先へ歩いて向かう。宿は川を挟んで駅の真向かいにあるが、肝心の橋がないためちょっと大回りしなければならないのがもどかしい。宿に着くと、ご主人と思われる人が対応してくれるが、こちらは素泊まりという儲けの少ない客なのに、非常に丁寧な接客が印象的だった。非接触型の体温計はあまり精度が良くないのか、平熱の高い自分の体温が36度と表示されて驚いたりもするが*2、すぐに部屋へ移動し、これまたすぐに入浴する。宿泊客が少ないのか湯船には誰もいなかったので、丸石が敷き詰められた露天風呂でしばし長湯を楽しんだ。


*1:ただし、福島交通のバス停は、光が当たったときの視認性が良く、後方の座席からでもいくつか確認できた。

*2:雨風の中歩いてきたのが原因だろうけど。