2020.07.29[Tue]
関の森公園17:10→白河駅前17:42~新白河駅東口(行)
福島交通、¥670、12.7km
後ろのドアに「入口」と表示されているバス、久々に見るような気がする。バスに乗り込むと、運転士より「お尋ねしたいのですが、この1本前のバス見ましたか?」なんて聞かれる。なんでも、いつもすれ違うところで見かけなかったから気になっているとのこと。関の森公園から乗車する客ということで、1本前のバスで訪れたのではないかと推測しての問いかけなんだろうとは思うが、あいにく当方はそんな分かりやすい利用者じゃない。ただ、遠目ではあったものの出発していくバスを見かけてはいるので、見かけた経緯も含めて運転士に伝えた。
話しかけられたついでに、福島交通のICカード「NORUCA」を購入する。運転士が携帯していたファイルを開いたのち「あれ、ないな」なんてつぶやくので少々焦ったが、無事購入できた。記名式にしないとチャージしたお金は戻ってきませんよ、と言われたので、そういった類いのクレームが多いのだろう。こちらはいつもの通り無記名で使い通す予定、そもそも記名できる機会はずいぶん先までなさそうだし。また、カード購入と同時に3,000円チャージしておく。これで当座は大丈夫だ。
やがて時間になり、小さなバスは自分だけを乗せて出発する。宿場町の雰囲気を色濃く残す集落*1を抜けるとすぐに人家が見えなくなり、山あいの道を進むようになる。予定ではこの先、白河実業高校でJRバスに乗り換えて、白棚線の専用道走行を楽しむルートも検討していたが*2、天候がすぐれないのと雲が厚く早くも暗くなりつつあったので、白河駅前を経由する無難なルートで進むことにする。
小峰苑では建物の前まで寄り道。また、合戦坂入口*3の先で、運転士より「次のバス停*4、道路事情*5で通らないけど大丈夫?」なんて確認が入ったりもする。旭町一丁目からは次乗るバスのルートと被るが、天気の悪さもあって白河駅前まで乗り通す。この旭川一丁目バス停、理論上は1分後に出るバスに乗り継げるはずだが、結局白河駅前までそのバスを見かけることはなかった。
結局乗客のないまま白河駅前へ到着する。時間があるので駅舎でしばらく休もうかと移動すると、「これから鈍行で東京まで行きたいんだけど、どれくらい乗り換えなきゃいけないのか」なんてマスクなしの人から話しかけられてちょっと閉口する。適当に黒磯とか宇都宮とかで乗り換える必要がありそうですね、なんて伝えてすぐに退散。即座に霧雨の舞うバス停前に移動した。
白河・棚倉線廃止のお知らせ
バス停には、棚倉方面へのバスが廃止されたことと、乗り継ぐ場合の時刻表が掲示されていた。棚倉経由の際に利用を検討していたルートの刈敷坂行のバスって中途半端な路線だと思っていたら、こういういきさつがあったようだ。単に棚倉へ行くのならJRバスがあるので、影響があるのは刈敷坂から先の県道棚倉矢吹線沿線の利用者だろうか。どれくらいの需要があるのかは分からないが、このような代替手段が用意されるということは、定期による利用者、あり得るとしたら通学で利用する高校生がいたのではないかと推測する。その場合、通学する人がいなくなったら即なくなりそうな路線のようにも思えてきて、前述のルートを選んでおけば良かったかも、なんて少し後悔する。