本日の行動開始は遅めだが、その日最初のバスがこの時間なんだから仕方がない。昨年中に描いていた計画では、行程を昨日の加須駅で打ち切って、翌日はかぞ絆号でスタートするつもりだったが、本年度の時刻変更でそれが叶わなくなった*1。なお、泊まる場所の検討が不要だったのを良いことに前日を道の駅までとしたが、柳生駅で打ち切って新古河まで電車で行けば古河市内の宿泊施設が利用できるので*2、近くに縁者が住んでいたという幸運がなくてもなんとかしてたと思う。
2020.07.28[Tue]
道の駅きたかわべ09:56→カインズモール大平11:02
栃木市 ふれあいバス [11]藤岡線、¥200、28.5km
栃木市 ふれあいバス 藤岡線 カインズモール大平行
今のところ雨は降っていない。道の駅に到着したとき、なぜか茨急の路線バスが駐車場にいて、回送表示ですぐに出発していった。渡良瀬川の右岸に路線はないはずだが、何かあったのだろうか、ちょっと気になった。なお、本日は平日なので道の駅で待っていれば栃木市のバスはやって来るが、土日祝日は渡良瀬遊水地内の谷中湖*3が起終点となる(=道の駅にバスはやってこない)ので要注意だ。
道の駅の展望台で北方を眺めながらバスを待っていると、それらしきマイクロバスがやってきたのでバス停へ。委託先はTHS、放送・両替機・降車ボタンの各設備は揃っているので*4、途中で降りることになっても安心だ。栃木駅へ向かうため、あらかじめいくつかのルート*5を検討してきたが、ダイヤの設定やドア横に書かれた路線名から、どうも同じバスに乗っていればそのままたどり着けそうな気配がある。それとなく運転士に聞いてみると、「時間はかかるけど栃木駅まで行くよ」とのことなので、乗り換えなしで済む藤岡線~大平線で栃木駅を目指すことにした。また、話しかけついでに1日乗車券の作成をお願いした。話しかけやすい運転士でちょっと気が楽になる。
乗客はいないだろう、なんて勝手に思っていたが、御門神社北でお婆ちゃんが1人乗ってくる。運転士には馴染みの乗客らしく、運転士も手慣れた感じで彼女向けの1日乗車券を作成していた*6。話好きの運転士だった場合、利用者が自分だけだと会話で疲れてしまうこともあるが、お婆ちゃんがいるおかげで半分以上は相づちだけで済むのはありがたい。「コロナが落ち着いて交通量が増えてきたせいか、国道50号の右折に時間がかかるようになったことで、岩舟駅手前の踏切に引っかかるようになった」なんてニッチな情報も提供してくれて、1時間以上の行程を楽しく過ごすことができた。「ふれあいバス」という名の通りだ。
栃木市のサイトにある路線図[pdf]を見ると分かるように、ふれあいバスは何かと駅に寄り道する傾向があり、また駅のバス停も白抜きの文字で表示されていて、運営母体である市は駅での乗り継ぎを重視しているようだ*7。また、加須市のバスとの共通点として、(現状では支所となっている)合併前の旧自治体の役場は必ず経由する*8いっぽう、加須市にはなかった傾向として、スーパーなどの小売店に高頻度で寄り道するのが目立つ。藤岡線だけでみても、4つのスーパーを経由する*9*10。これのせいで時間がかかるというのもあるが、生活の中で使ってもらいたいという市の意志は伝わってくる。残念なのは、藤岡線の利用者はともにバスに乗るのが趣味になっている人だけだったことだ。運転士曰く、最近減便されたとのことで、利用動向は芳しくないのが実情のよう。ちょっと残念ではある。
*1:柳生駅着9:46の道の駅きたかわべ発が9:56では、さすがにしんどい。
*2:新古河からのアクセスはタクシーにはなるが。
*4:ただ、降車ボタンはランプのない黒いボタンだったので、最初はそれと気づかなかった。
*6:いつも1日乗車券で街へ出かけている模様。結局、栃木駅まで一緒だった。
*7:藤岡線では5駅(順に藤岡駅前、岩舟駅、静和駅入口、東武新大平下駅、JR大平下駅)を経由する。
*8:藤岡総合支所前や岩舟総合支所前など。またバス停はないが、大平総合支所は新大平下駅前にある。
*9:ヤオキ前、フジマート岩舟店前、ヨークベニマル大平町店、そして終点のカインズモール大平。後二者はバスがスーパーの敷地内にまで入る丁寧さだ。
*10:また、運転士から聞いた話では、「どこ行きます?」「ヤオハン」「着きましたよ」「このヤオハンじゃない!」なんてこともあったらしい。