2019.09.25-28 南から北へ143

2019.09.26[Thu]
戸台口(発)~仙流荘14:20→北沢峠15:15
伊那市 南アルプス林道バス、¥1,130*1、20.9km

仙流荘にて
伊那市 南アルプス林道バス 北沢峠行

発車3分前くらいに戸台口方面からバスが上ってきた。麓からの最終便は1台だが、乗客は12人しかいないため、車内には余裕がある。時間になると発車ベルが鳴って発車。昔のバスみたいで気分が高揚する。

バス車内では運転士による熊への注意喚起や簡単な観光案内などもあった。乗客は自分以外は(たぶん)皆登山客、年恰好からして定年を終えた方が多いように見えた。ザックを背負っているのに足回りは運動靴にジーパンというこちらの格好に、どの方からも不思議そうな顔を向けられる。山に登るつもりはもちろんないので、ザックではなくスーツケースくらい開き直った荷物の方が良かったかもしれない。


戸台大橋

戸台大橋のたもとまでは一般車でも通行可能だが、橋の入口にはゲートが設置され、ここから先はバスと指定車以外は入れない*2。橋を渡ると一気に高度を稼ぐべく、つづら折れの道を進む。ある程度の高さになると坂は緩やかになり、はるか下を流れる戸台川に沿って北沢峠へと進む。途中のバス停は先ほどの戸台大橋歌宿の2つだが、乗降はなし。甲斐駒ヶ岳を直近に見ながら走るバスは非常に楽しいが、右側の座席に座ってしまったため、あまり良く眺められなかったのは少し残念だった。

後方には広河原へ向かう南アルプス市営バスの姿も見える
北沢峠到着直後の南アルプス林道バス

北沢峠直前で舗装が切れ、ダートの道を進んで終点の北沢峠へ。到着前の運転士からのアナウンスで、登山者に向けた注意喚起だけでなく、広河原方面へのバスの乗り継ぎの案内もちゃんとあったのが印象的だった。その案内に従ったわけではないが、この後山に登れるような装備は何もなく、また広河原行の最終便もすぐに出発するので、自然と山梨側へ下ることになる。

北沢峠の周囲には、山小屋の他に長野・山梨側それぞれにバスの待合所があった。峠付近の山小屋には以前来たときの記憶がかろうじてあるが、バスの待合所の印象はない。最近できたものと解釈する。

山梨側より撮影した北沢峠の看板。後方の山小屋はこもれび山荘(旧長衛荘)
北沢峠

山梨側の待合所へ移動し、ここでも切符を購入する。これから乗るバスには手回り品料金の設定はなく、運賃だけで良いようだ。さすがに山上ということもあって券売機はなく、係員にお金を渡すとレジスターのレシートみたいなものが渡された。待合室のベンチには、仙流荘と同様に番号が振られていて、偶然にも同じ11番で待つことに。標高があり、また日差しがないせいもあって、少々肌寒い。


*1:運賃に手回り品料金(¥210)は含めていないが、別途支払っている。

*2:なお、2015年5月に Google Street View の撮影が戸台大橋から歌宿まであったようだが、軽トラにカメラを乗せて撮影したようだ。