2019.04.26-05.03 四国逆回り35

牟岐バス停より
南部バス 牟岐営業所

さて、だ。この後は室戸・生見・阿南大阪線に乗るつもりでいる。牟岐から先へは、これまで路線バスで進むことは叶わなかったが、2019年3月16日より大阪~室戸間の高速バスに区間乗降できるようになった*1。可能になった経緯は、牟岐線の阿南以降の減便化のためJR四国徳島バスに提案したとのこと*2。これによって約15kmは歩く必要のあった区間でバスに乗れる、今回のゴールデンウィークの行先を四国にした大きな理由でもある。

一応、どんな運用になっているかを確認する意味で、徳島バス南部牟岐営業所で「乗りたいんですけど」と聞いてみるが、「今日は満席で無理」とにべもない答えが返ってくる。詳しく聞くと、「通常は区間乗降用の座席を6席確保しているが、今度の便は予約ですべて埋まっている。なので乗車不可」ということらしい。理屈は分からなくもないが、牟岐営業所の理解は「(たとえ阿南以北からの乗車であっても)予約ですべて埋まっていれば乗車不可」ということになるが、それだと乗りものニュースの記事にあった徳島バスのコメント当社の『室戸・生見・阿南大阪線』は阿南以南で空席が目立っていたところ、JRさんも阿南以南を減便されるとあって、利便性アップに向け利害が一致とは噛み合わない気もする。高速バスの座席に空きがある場合に限りご乗車いただけます。をどう捉えるかが争点なんだけど、営業所の人に言い切られてしまうと自分の解釈にも自信がなくなってくる。うーん、どうしようか。

結局、徳島バス南部は発券業務は請け負っているものの、実際の運行は別会社である徳島バスなので、来たバスの運転士に直接聞いてみる、という結論に至る。もし乗車を断られたとしても、JR牟岐線には17時41分発の列車があるので、進めなくなるという最悪の事態になることはない。ということで、営業所向かいのガソリンスタンド脇にあるバス停で待つ。雨はいつの間にか止んでいて、傘を差さずに待てたのは良かった。もし乗れなかったらどうしようか、四国一周にならないよなあ、なんて考えていると、のどがカラカラに渇いてくる。なんか久しぶりに緊張しているようだ。

……結論を言うと、バスには乗れた。

2019.05.01[Wed]
室戸(発)~牟岐17:11→日和佐17:38~南海なんば(行)
徳島バス 室戸・生見・阿南大阪線、¥400、15.0km

牟岐にて
徳島バス 南海なんば行

バスが到着しドアが開く。「日和佐までなんですけど乗れますか?」「どこまで?」「日和佐まで」「どうぞ」といったやり取りのあと車内へ。高速バスへ乗車する際に運転士がよく持っている、座席表の紙が挟まったバインダーを取り出して何か書き込んだ後、運転士から座席を指示され、運賃箱にお金を投入してから席に着く。車内には10~15人ほど乗車していたが、自分の座った7列目より後ろに座っていた人はいなかった気がする。

牟岐の次は日和佐、国道55号をひたすら進む。日和佐のバス停は道の駅の敷地内にあって、国道を横切った先のバス停で降車した。牟岐および日和佐での乗降は自分だけであった。

日和佐にて
徳島バス 室戸・生見・阿南大阪線の後ろ姿

ということで、結果的には乗車できたのだが、もしかしたら牟岐営業所の方の解釈が正しくて、でも運転士は断ることで遅延するよりは乗せてしまった方が面倒がない、なんてことなのかもしれない。どんなときに乗れないのか、サイトの方にもうちょっと詳しく書いてほしいと思う。

何はともあれ、本日はここまで。賑やかな道の駅を抜け、駅の跨線橋を越えて東側へ出て投宿。宿の領収証の元号が二重線で訂正されていたことで、すでに令和になったことにやっと気づく。スーパーで寝酒を買った後に近くの平和園で食事……のつもりが飲んでしまう。つまみはイカゲソ揚げと納豆焼*3、おなかも膨れて満足する。この店のメニューには唐揚げが2種類あって、「唐揚げ」と「唐揚げ(チューリップ)」となっていた。「唐揚げ(チューリップ)」、誰も頼んではいなかったが、最近はてんで見かけなくなった骨つきのやつだろう*4。昔食べた思い出とともに子供のころの記憶が一気に蘇ってきて、その日はあまり寝つけなかった。