室戸世界ジオパークセンターを出て、施設前のバス停へ。なんか作りが学校の校舎っぽいなあと思い改めて見回すと、横には体育館があったので、廃校になった学校を転用したようだ*1。使われない堅牢な建物を転用した、というのは良い試みだと思う。
ジオパークでのバス待ちは10人弱。地味な大学生のカップルだったり、またペアルックの母子だったり。子供が母のスマホで Pokémon GO をやりたいらしく、「やっていい?」「だめ」「ホテル行ったらやっていい?」としきりにねだるが相手にされない。まあ、こんな天気じゃゲームしたい気分になるよなあと同情する。
2019.05.01[Wed]
安芸営業所(発)~室戸世界ジオパークセンター14:40→甲浦駅15:21~甲浦岸壁(行)
高知東部交通、¥1,310、32.0km
高知東部交通 甲浦岸壁行
やがて甲浦行のバスがやってきた。車が邪魔してバス停に横付けできなかったので、ちょっと離れたところで客扱いする。待ち人は結構いたはずだが、実際に乗ったのは5人だった。直後に安芸方面へのバスもあるようで、乗らなかった人たちはそちらのバスを待っているようだ。すでに7人の乗客がいたが、なんとか全員着席して甲浦へ向けて出発する。
椎名バス停付近で安芸行のバスとすれ違う。室戸から甲浦にかけては比較的人口密度の薄い地域なので、乗客12人のまま行くものだと思っていると、降車ボタンが押されて、むろと廃校水族館前で先ほどのポケモン母子が降りていく。聞こえてきた運転士との会話から、どうやら乗るバスを間違えたらしい。運転士の「戻るバスはバス停で時間を確認してくださいね」という声が聞こえたけど、さっき対向するバスとすれ違ったばかりだから、しばらくないのは運転士も分かっているはず*2。雨の中バス停に残された母子が切なく見えた。
むろと廃校水族館前からは別途2人が乗車し、さらに入木で歩き遍路の方が乗車してきた。野根を過ぎると甲浦はもうすぐ。だが、こんな時間になってもまだ室戸方面へ歩き始める遍路が見えて不安になる。次の集落は入木までないはずなんだが、テントでも持っていたのだろうか。
甲浦駅のバス停は、工事の影響*3で駅からちょっと離れたところになっていた。乗り継ぐバスは鉄道より遅い時間に出発する*4ので、14人の乗客が降りるまで待つことにする。すると、我先にと出口まで来てから運賃箱の前でバッグをごそごそし始める人、千円札を崩した後で「あれ、ここじゃないのね」といって全額運賃箱に放り込む人、「5千円札崩れないの? 弱ったなあ」なんて言い出す人など*5、バスに慣れない乗客がてんこ盛りで、運転士の苦労を垣間見ることができた。ちなみに、確認できた限りで「ですか」利用者は自分だけだった。