2019.04.26-05.03 四国逆回り16

宇和島のバスも早い。……とはいえ、1本後のバスでも以降の乗り継ぎに影響はないが、つい先発するバスに乗れるタイミングで目覚めてしまう。「旅先ではいつも早起き」がモットーだと思っていたが、性というか業のような気もしてきた。雨はやんでいるが、いつ降りだしてもおかしくない雲行き。また、昨日に比べて風が冷たい。今後の予報は下り坂らしいので、せっかく観光地へ向かうというのに少々気が滅入ってくる。

2019.04.29[Mon]
宇和島駅前07:00→宿毛営業所08:59
宇和島バス、¥1,800、66.0km

宇和島駅前にて
宇和島バス 宿毛営業所行

駅併設のセブンイレブンでコーヒーを買ってバスを待つ。バス停前のベンチに外国人が座っていたが、宿毛行には乗車しないようだ。宇和島駅前からは自分とおばちゃんが乗車、「PiTaPa使えますか?」なんて聞いていたから、関西方面からの旅行者だろう。運転士も「そんなんありません、現金だけですー」と軽い感じで対応していた。よく聞かれるんだろうか、慣れている。

駅を出たバスはバスセンターを経由する。バス停は道路上にはなく、バスセンターへ右折で入って前突っ込みで停車、その後向きを変えて道路に戻るというスタイル。こちらでは3人が乗車、どなたもお遍路さんのようだ。お遍路のルートから考えると*1宇和島から宿毛へのバスに乗るのは逆打ち*2となるが、おそらく宿泊先を宇和島で押さえていて、続きをやるために戻っているのだと推測する。

バスセンターの先で国道56号からはいったん外れて直進し、市立病院前などを経由*3した後で、再び国道へ復帰する。以降は城辺までずっと国道56号を走行する。乗客はぽつりぽつりだがあり、宿毛までずっと自分以外にも誰かが乗車している状態が続く。吉田出張所では道路右側になる出張所に寄ったりもする。三瓶出張所とは異なり建物は新し目だが、以前はこちらも営業所だったはずで、三瓶同様こちらも格下げされている。


宇和島自動車が以前公開していた路線図(卯之町営業所付近)

宇和島自動車は営業エリアが広いためか、営業所を名乗るバス停が多く、以前公開されていた路線図のgifファイル(上記参照)を見ると、以下の12ヶ所が「営業所」として目立つように書かれていた。一方、(現時点ではまだ試験運用中とのことだが)現在公開されている「時刻表・運賃検索」で見ると、いくつかの名称が変更されて、すでに営業所ではなくなっているところも確認できる。元々、この御時勢にしては営業所の数が多すぎるような気もしたが、それでもバスの拠点が整理されていくのはさみしく感じてしまう。

宇和島自動車の「○○営業所」バス停の名称変遷
以前のgifファイルでの表記 現在の時刻表・運賃検索での表記
道後営業所 道後出張所
松山営業所
大洲駅前営業所 大洲駅前案内所
八幡浜営業所
三瓶営業所 三瓶出張所
卯之町営業所
野村営業所 野村出張所
吉田営業所 吉田出張所
バスセンター
岩松営業所 岩松出張所
城辺営業所
宿毛営業所

岩松出張所の先、芳原付近で並走してきた宇和島道路と合流する。その先も工事は行われていたが、松山自動車道から続く自動車専用道は今のところここまでだ。畑地ではお遍路姿の乗客が降車した。昨日はここまで歩いたのかな、なんて勝手に妄想する。

嵐からは高校生っぽい2人が乗車、1人がジャージ姿なので部活だろうか。ちなみにこの嵐バス停、バス停型ストラップが作成され、宇和島自動車オリジナルグッズとして販売されているらしい。特定のグループを想定したグッズだろうと想像するが、たとえ相手があったとしても咎められることはない、こういう乗っかり方は非常に好きだ。なお、このバス停をGoogle ストリートビューで見ると、バス停付近の駐車がひどいことになっているが、このときは朝早いこともあってか、車は見当たらなかった。

嵐からはしばらく海沿いを進む。このあたりから歩き遍路の方をよく見かけるようになる。まだ雨は降っていないが、合羽を着込んで金剛杖で一歩一歩進む姿を見ると、ただ大変だなあと思う。ずいぶん前に徳島県内だけは歩き遍路をしたことがあって*4、今となっては良い思い出となっているが、そういえば雨の日とか合羽の中が蒸して苦労したよなあ、なんてことをふと思い出した。

愛南町の中心街に近づくと、国道56号の旧道らしき道を進む。平城札所前で宇和島駅前からの乗客が降車した、この人もお遍路だったようだ。「この先の信号を左に曲がってね」と運転士も丁寧に道案内していた。続く御荘、南宇和高校前と連続してまとまった降車があり、車内が空いてくると城辺営業所。ここでも1人が降りたため、ここから先の乗客は2人、一気に車内が寂しくなる。

城辺営業所で運転士は交代する。また、これまではほとんど国道56号を走行してきたのに対し、城辺以降は旧道を経由することが多くなった。また、一本松温泉前も温泉施設の敷地内に設けられたバス停を経由したりと、利用者を意識したルートとなっているのだが、県境区間ということもあってか乗客は少ないまま変化がない。旧道走行区間の最後となった、その名も「県界」というバス停の先で高知県へ入る。以降、長畑で乗車があるものの、城辺以降の乗車はそれのみで宿毛駅へ。2人が降車し、乗客は自分だけとなる。

次のバスは宿毛駅発だが、出発はお昼なので時間的に余裕がありすぎる、せっかくの機会ということで終点まで乗る。暇を潰せそうな施設が文教センター付近にありそうだが、あくまで終点を目指して宿毛営業所で降車。営業所というくらいだから何かあるだろうという期待むなしく、1年ほど前に閉鎖されていたことを現地で知ることになる。

旧宿毛営業所にて
宿毛営業所閉鎖の案内

なるほど、「出張所」になっていないから「営業所」のままというわけではなく、なにもなくなって他に適当な名称がないからそのまま名乗っているのね、了解だ*5


*1:四国八十八ヶ所霊場徳島県の1番札所から香川県の88番札所まで、四国をおおむね時計回りで巡る。ざっくりしたルートは、四国おへんろ.netが分かりやすい。

*2:「四国逆回り」のカテゴリ名も、この「逆打ち」から採っている。

*3:宇和島自動車の車庫もこの経路上にあった。

*4:八十八ヶ所自体はそれ以前に車ですべて巡っている。

*5:なお、宇和島自動車のお知らせに、写真の掲示物と同様のものがあったのを後日確認した。なお、宇和島自動車100周年記念サイトの年表でも2018年3月1日/宿毛営業所廃止、貸切バス営業区域は愛媛県一円のみとなると書かれているところから、会社としても大きな変化と認識しているようだ。