新居浜から乗るバスも早い。スケジュール的にはそんなに早く出なくても良いのだが、早起きしてしまったので、始発に乗って先へ進む。天候は今のところ良いが、予報では夕方以降崩れるらしく、崩れたらしばらくはぐずついた日々が続くらしい、嫌な感じだ。バス停近くのすき家で朝食をかき込んでから、昨日降車した警察前バス停へと移動する。新居浜からは松山への路線バス*1が存在するが、それを利用すると松山でずいぶん待つことになる。よって、今治経由で松山へ入る予定だ。
2019.04.28[Sun]
新居浜駅前(発)~警察前06:43→今治駅前08:23~今治営業所(行)
せとうちバス、¥1,030、46.7km
今治行のバスにはすでに乗客がいて、さらに2つ先の市役所前でも乗客があり、新居浜からの乗客は都合3人となる。昨日の最後に乗った同じせとうちバスの路線では、病院をいっさい経由せずに進んだが、こちらの路線は早朝であってもイオン新居浜や住友別子病院などを経由する。律儀だが、もちろん乗降はない。
バス内の掲示を眺めていると、運転士背後の目につく場所に「免許返納者割引制度」の説明があった。運転経歴証明書を提示すれば運賃が半額になるとのこと。年齢制限はございません
とのことなので、返納さえすれば小学生運賃で乗車できるということになる。以前、はてな匿名ダイアリーに「20代前半だが免許を返納しようと考えてる人へ。」という文章があったことを思い出し、若くして返納してもメリットはあるんだな、と思った。でもこれ、返納後に運転免許を再取得した場合、どうなるんだろうか。再取得は相当面倒ではあるものの、運転経歴証明書が回収されないとなると、車の運転はできてバスは半額、なんて素敵な状態になるような気がする。……これを素敵と感じる人は少ないだろうけど。
西条市に入ると、フジグランやゆめタウン*2、ドラッグストアコスモスの看板が目に入るようになり、西に来たなあと感慨深く思う。新居浜から乗車した人たちは石風呂、常心でそれぞれ降車したため、しばらくは乗客が自分一人となる。結局、伊予西条駅前後での乗車はなかった。
一人ぼっちとなった常心からは国道11号となり加茂川を渡る。橋のたもとにあったホテルに見覚えがあり、すぐに卒業旅行で車遍路をした際に泊まったホテルだったことを思い出す。出自がラブホっぽいビジネスホテル、という名の遍路宿だった記憶がある。もう20年以上も前の話だが、割と覚えているものだ。
国道に出ると、高頻度で歩き遍路の人とすれ違うようになる。昨日すれ違ったイレギュラーなものを除くと、これが初めての遭遇だ。いかにも四国、という感じになってくる。小松総合支所前ではファミリーマートの周囲を1周するような形でバス停に寄る。昔は車庫か営業所などがあった場所なのかもしれない。バス停に寄った直後の交差点で国道196号に転進し、今治方面へと進む。
しばらく乗客はなかったが、壬生川の協立病院入口で久々の乗客があった。以降はぽつぽつと乗客があり、皆今治まで乗車した。長距離を走るバスだが、終点付近の乗客が多いのは昨日の新居浜行と同様だ。今治までの途中、気になったのは八勝亭前というバス停。以下の航空写真を見てもわかるように、付近の人家へアクセスする道はなく、八勝亭に用がある人しか利用しないようなバス停だった。検索するとこのあたりでは名の通ったお店みたいだが、お店専用のバス停を持つなんてちょっと素敵な感じがする。
八勝亭前バス停付近の航空写真
湯ノ浦温泉入口を過ぎると今治市へ。1時間40分のバス移動もそろそろ終わりだ。市街地に入ったかな、と思ってから今治駅前までがずいぶん長く感じたが、それだけ大きな街なんだろう。ドンドビ交差点*3を左折して駅の南東方向から今治駅前へと入る。到着はほぼ時間通りだった。