2019.01.04-06 年末年始ふり~きっぷ61

さて、朝は立山そばだったので昼は越中にしよう、と電鉄富山駅に向かうと、宇奈月温泉行の電車がまだ出発していない。バスからの乗換時間が5分だったので計画段階で諦め、あいの風とやま鉄道で魚津に向かうつもりだったが、急遽変更して地鉄電車で魚津へ行くことにする。バスがほぼ定刻で駅前に到着し、さらには駅前ロータリーで降車扱いをしてくれたことで、乗換時間が5分でも間に合ったのだろう、バスの運転士には感謝しかない。ふり~きっぷで行けるので得した気分になるも、おかげで昼食はなしになりそうだ。

2019.01.06[Sun]
電鉄富山11:34→電鉄魚津12:26 地鉄本線
富山地方鉄道、¥770(690)

車内は座席の2割程度しか埋まっておらず、あまり混んではいない。適当な席に腰かけて、鳴く胃を宥めつつ外を眺める。上市で向きが変わるが、座席の向きを変えたのは数名だけ、気にしない人の方が多いようだ*1

西滑川からは制服を着た高校生が乗ってきた。何とはなしにその人の鞄についていた定期を見ると、あいの風ICOCAの滑川~水橋間とあり、直線距離は近いのにずいぶんと遠回りして通学しているのだなあと不憫に思う。とは言え、定期運賃の高低だとか本数の多少とかで考えたら、鉄道利用の方がメリットはあるんだろうなあとも考えた*2。雪による遅れもバスよりは発生しにくいだろうし。

富山から1時間ほどで電鉄魚津に到着。バスの乗り継ぎは4分なので、さっさとバス停へ向かう。

2019.01.06[Sun]
電鉄魚津駅前12:30→大沢13:03
富山地方鉄道 黒沢・大沢線、¥200(150)、13.5km

電鉄魚津駅前にて
黒沢・大沢線 大沢行

魚津では、昨年乗り残した黒沢線に乗車する。バスの車体はマイクロバスサイズで、座席数で比較したら去年乗った魚津市民バスよりも少ない。もちろん、乗客もそれに見合う程度しかなく、電鉄魚津駅からは2人の乗客、その後サンプラザ前魚津駅と乗客を拾っていくが、最大でも4人と寂しいかぎり。ただ、その乗客すべてがおっさんだったという点がちょっと珍しかった。

バスは新川みどりの高校前で左折して、金太郎温泉方面へ。昨年乗った黒部からの金太郎温泉行のバスは10月に廃止されたが、新川みどりの高校の前にはまだバス停があるように見えた。黒部からの道沿いにあったのでもう使っていないバス停のはずなんだけど、1日1本片方向のみの路線だったので、バス停の存在自体がすっかり忘れ去られているのかもしれない。

次の川の瀬口で他の乗客はすべて降車、以降は運転士との2人旅となる。小川寺までは谷合にある平地の道を進んでいくが、バス停の先で左折し河岸段丘を1つ上がる。次のバス停は長引野口、と案内があったがバス停は西布施小学校前となっていた。小学校が廃校*3になってバス停名の変更があり、車内アナウンスまでは更新したものの、バス停の更新が間に合ってないパターンのようだ。みどり野高校前の件といい、魚津・黒部地区の地鉄バスは、バス停の対応まで手が回っていないように見える。

河岸段丘上を走るようになったら大沢まではすぐ。黒沢から大沢までは、割と最近延伸されたようで、終点のバス停には新たな転回場も用意されていた。ただ、バス停は大沢集落の入口に位置していて、地鉄のバス停風に言うなら「大沢口」と表現しそうな場所。大沢集落の住民としては、もっと奥まで来てほしいところだろう。

2019.01.06[Sun]
大沢13:15→電鉄魚津駅前13:45
富山地方鉄道 黒沢・大沢線、¥200(150)、13.8km

大沢にて
黒沢・大沢線 電鉄魚津駅前行

帰りも同じ路線に乗る。ただし、帰りは金太郎温泉を経由するバスだ*4昨年は池尻線から歩いてこちらの路線に乗り継ごうなんて考えていたが、大沢バス停近くで合流する池尻線方面への道路を見ると、見事に除雪された形跡はなく、去年無理して歩こうとしなかった自分の幸運を称えたい気分になる。

乗客は金太郎温泉関係ばかり。黒沢からの乗客は金太郎温泉で降り、金太郎温泉からの乗客は江口北鬼江まで。行きのバスは市街地から郊外への典型的な利用だったが、こちらのバスは温泉利用者中心の乗客となる。たまたまだろうが、傾向がここまではっきり分かれるのも面白い。もっとも、魚津市民バスの郊外路線は日曜運休なので*5、普段は市民バスを利用している人が代替利用しているだけの可能性が高そうだ。

昨年の記事でも書いたが、魚津市内の地鉄バスは魚津市民バスに歩調を合わせて均一運賃となっている。昨年は黒部市魚津市の運賃体系の違いについて触れたが、魚津市の均一運賃には若干の穴があり、中高生が現金で支払ったときの運賃を小学生と同一、すなわち大人の半額としたために、中高生がえこまいかを利用すると現金払いよりも高くなってしまう設定になっている*6。このため、小学生のときはえこまいかがお得なので利用したが、中高生になると現金の方が安いのでえこまいかを使わなくなる、なんてことになるんじゃないか、なんて考えてみるが、そもそも魚津市内の小学生はそれほどえこまいかを持ってないのでは、と思うに至る。

金太郎温泉付近以外は来た道をそのまま戻って電鉄魚津駅へ。違いは駅前のロータリーに入るときだけ、鉄道高架の両側が一方通行になっているので迂回をする箇所くらいだった*7。相当おなかが減ってきているが、乗り継ぎ時間もあまりない。去年お世話になったみそや食堂に寄りたい気持ちを抑え、駅の自販機で購入したコーンスープで空腹感を満たす。

2019.01.06[Sun]
電鉄魚津14:06→電鉄富山15:01 地鉄本線
富山地方鉄道、¥770(690)

電鉄魚津に来るときに乗った電車に似た車両がホームに到着する。運転士にも見覚えがあるようなないような雰囲気。乗った電車の宇奈月温泉到着・出発時刻を調べると、乗ってきた電車は13時12分到着で今乗った電車は13時16分出発。論理的には可能だが、ちょっと慌ただしすぎる気もする。たまたま似ていただけだろう。

来るときと同様、小1時間かけて電鉄富山駅へと戻る。魚津でバスに乗るためだけに3時間半かけたことになるが、それが目的なのだから仕方がない。


*1:空いているせいで、他人の座席回転に巻き込まれなかった、ということかもしれない。

*2:定期代については、バス利用を滑川高校前~水橋口と仮定してざっくり比較したところ、月当たり数百円の差で鉄道の方が安い。本数については、通常の通学利用の時間帯ならバスでも1時間に1本は走っているが、休日のこんな時間にはバスはない。安くて便利な方を選択するのは自然な流れだ。

*3:wikipedia:魚津市立西布施小学校にて確認。2016年度をもって廃止されたようだ。

*4:大沢行のバスの行先表示にも「金太郎温泉」とあったが、こちらは金太郎温泉口に寄るだけだった。

*5:市街地巡回ルートのみ毎日運行となっている。

*6:魚津市魚津市民バス・富山地方鉄道バス【運賃・運行路線図・時刻表】」より。注意事項として中学生及び高校生の方は、富山地方鉄道バスをご利用の際にICカード「ecomyca(えこまいか)」を利用すると150円が引き落とされますのでご注意ください。(払い戻し不可)と明記されているので、まだ親切だとは思う。

*7:Googleマイマップのルートではその辺が再現できていない。本来は高架線の東側の一方通行をしばらく進んでから高架下に入り駅のロータリーに出ていた。