2018.10.18-21 南から北へ115

2018.10.20[Sat]
上松永11:37→近鉄弥富駅12:06
木曽岬町自主運行バス 中央線、¥200、10.5km

上松永にて
木曽岬町自主運行バス 近鉄弥富駅

バスの写真を撮ってから乗り込むと、運転士に「このバス珍しいよね、こんな古いの他ではもう走ってないだろう」なんて話しかけられる。バス車体の知識はあまりないので、適当に話を合わせてしまったが、どうなんだろうか。確かに一昔前のマイクロバスっぽい車体で、非常ドアが背面についているタイプのバス、確かに最近はあまり見ない気もする。

上松永からの乗客は3人、途中の乗降も多く最大10人が乗車した区間もあった。昼前の中途半端な時間にも関わらずだ。三重交通が運行をやめてから10年以上はこの体制で運行しているようだが、他の地域のコミュニティバスよりもよく利用されているように思う。木曽岬町のサイトにある時刻表[pdf]Q&Aを見ると「毎日同一時刻で運行している」ことを殊更に書いているので、その辺がウリで、実際にそれが理由で利用者を増やしているのかもしれない。

途中、Ω状に寄り道するあたり*1で、川沿いに植えられた桜が咲いているのを目撃する。直前に読んだ新聞で桜が狂い咲きしている記事を見た記憶があったので、それだろう。ただし桜が咲いていたのはその川沿いだけで、近くの湾岸さくらクリニックにあった桜は狂っていなかった。せっかく「さくら」と名乗っているのに、と捉えるべきなのか、狂い咲きは病院に相応しくない、と考えるべきなのか、当事者ではないものが考えても答えは出ない。

この木曽岬町自主運行バス、車内放送はないが、電光掲示板による次バス停表示はあるので、途中のバス停で降りる場合でも心配は不要だ*2。運賃は確か先払いだったような、ちょっと記憶があいまいだ。ちなみにこちらのバスは「飲食禁止」のようだ。以前乗った大竹市のバスにも書かれていたが、そういった条件を明示するバスってあまり見かけず、あってもコミュニティバスばかりな気がするが、禁止するのはどんな理由なんだろうか。前に考えたのは、委託先がタクシー会社とかで、タクシーのルール(というかマナー)をバスに持ち込んだんじゃないかと思っていたが、こちらの委託先はバス会社のようだ。タクシー由来説でないとすると、このバスは木曽岬町が所有しているので、木曽岬町が要求しているルールなのかなあと想像する*3。いずれにせよ、民間のバス会社ではあまり見られないルールなので、そのルールが設定された経緯が気になるところだ。

バスは県境を越えて愛知県に入り*4海南病院を経由して近鉄弥富駅へ。バス停は近鉄名古屋線の踏切を渡った北側にあった。わざわざ踏切を渡るのは、近鉄線利用者だけでなくJRの利用者も考慮しているからかもしれない。

さて、次のバスまで1時間以上ある。ちょうど昼時なので近くのうどん屋へ。愛知だからと味噌煮込を食べたが、あとで調べるとカレー中華が有名な店だったようで、ちょっと失敗。食後の散歩ついでにウイングプラザ パディー*5まで足を延ばして、店内をうろうろ。一昔前のショッピングセンターといった感じがすごくいいが、そのせいか若者は見かけない。

バスの時間が近づいたので駅へ戻ろうとすると、雨が降り始める。昨日もそうだったが、今回は割と悪いタイミングで降られる傾向にある。それほど強く降られないのでまだ救われるが。


*1:川先バス停の手前。

*2:以前奈良で見かけたものに似ていた(「南から北へ91」の写真参照)。また、いつも思っているんことだが、音声だけの案内だと難読地名のときに降り損ねそうで怖い。

*3:自治体所有のバスだと、そういった規定がありそうだ。

*4:てっきり県境は木曽川揖斐川だと思っていたので、意外だった。ちなみにこれまでの県境越えで徒歩だったのは、福岡県~山口県山口県~広島県のみ。結構な距離を歩いては来たものの、思ったより徒歩での県境越えはしていない。

*5:ちなみにリンクしたこちらのサイト、「やっとみつけた、弥富」内の記事によると、公式サイトができたのは2017年10月とごく最近のようだ。その割にデザインテーマは90年代のインターネット黎明期を彷彿とさせますと紹介されるようなサイトデザイン。狙いすぎている気もするが、ショッピングセンターの現状には合っていると思う。