2018.06.23-25 南から北へ92

2018.06.24[Sun]
学園前駅17:50→近鉄奈良駅18:22~高畑町(行)
奈良交通[160]、¥470、9.1km

学園前駅にて
奈良交通 高畑町行

本日最後のバスは高畑町行、これで近鉄奈良駅を目指す。学園前駅の南口は西側にある奈良市の西部会館のせいで陽が射さないが、走り出せばきれいな夕焼けが拝めそうな感じだ。ただ、日陰でもいまだ体にまとわりつくような暑さ、こればかりはこんな時間になっても残っている。

西部会館でトイレを済ませてバスを待つ。ここには交通整理する人がいてバスの入線を補助していたが、その人が離れたところで誘導を始めると、関係なさそうな恰幅のいい兄ちゃんが誘導を始めたりする*1、そんな愉快な光景が繰り広げられている。万が一事故でも起こったらまずいよなあ、って思うくらいにロータリーまで出て行って、兄ちゃんは一生懸命誘導している。学園前駅南口の印象はそんな感じだ。

発車5分前くらいにバスはやってくる。学園前駅での乗客は7人、さっきの兄ちゃんも乗ってきた。駅を出ると一戸建て住宅の海のような盆地のむこうに夕日が見える。やがて阪奈道路に出ると進行方向を東に変えて奈良へと向かう。阪奈道路に入るときは一瞬「あれ、高速?」なんて思ったが、ずいぶん前に無料開放された有料道路とのこと。それほど混んでいない片側2車線の道路は気持ちよく流れているが、バスは途中での乗降もあってなかなかその流れに乗りきれない、これは仕方のない話。ただ、ゆっくり走っていたせいか、朱雀門あたりにいた生せんとくん*2を確認できた。とうの昔にいなくなったものだと思っていたのでびっくりした一方、愛されているなあとも思った*3

バス車内では交通系ICカードが使えます、の放送や掲示が多く、近鉄奈良駅に着くころには諳んじてしまうくらいに。放送では「ただし、チャージはできません」までは他のところでも聞いた記憶があったが、続く言葉が初めて聞く文言だった。曰く「不足分は現金でお支払いください」。最近都市部ではICカード利用の場合に1円単位の金額になる場合があり、端数が1円単位となったICカードの「不足分」となると、バス車内でも1円単位で支払わなければならない印象を受ける。おそらく足りない場合はICカードからは一切引かれずにすべて現金払いになると思うが、1円単位で運賃箱に不足額を投入してみたくもある。

途中、JR奈良駅西口へと寄り道すると、過半数の方が降車した。学園前駅から乗った人はほとんどここで降りたように思う*4。残り少なくなった乗客もすべて近鉄奈良駅で下車し、乗客のいないバスは終点目指して走っていった。とりあえず、今回の北を目指す旅はここまでだ。

本日の宿は新大宮駅の近くに取ったので、電車で1駅だけ戻る。乗ってきたバスも新大宮駅に停まったが、次回の再開場所は選択肢の多い場所にした方が何かと都合が良いので、近鉄奈良駅まで乗った次第だ*5。この辺の電車には不案内なので、どの種別の電車に乗ればよいのか見当がつかなかったが、構内放送を聞く限り特急に乗らなければ問題なさそうなので、ホームに停まっていた適当な電車で新大宮へ向かう。

2018.06.24[Sun]
近鉄奈良18:33→新大宮18:35 快速急行近鉄、¥150

何事もなく新大宮に到着。何も考えずに前の方に乗ったため、駅から出るのにずいぶん歩かされたが、ともかく宿へ。

本日はこれまでで最も多い計15本のバスに乗車した。これまでは何本乗っても苦痛に感じたことはなかったが、今回はちょっと疲れを感じた。混んだバスが続いたのもあるだろうし、何より暑さのせいもある。いつもなら付近のスーパーもしくは飲み屋を物色するのが常だが、今日はそんな気持ちにもならない。駅前の樹木をねぐらとするムクドリの大群がギャーギャー騒いでいるのを横目に見ながら、宿へと急いだ。


*1:んで、バスの運転士はそれに従っているように見える(もちろん、従っているわけではないだろう)ので、兄ちゃんは満足している。

*2:「生」とは書いたが、もちろん着ぐるみのやつだ。

*3:ゆるキャラ(でいいのか分からないが)界隈のことはよく分からないので、10年前くらいにあったせんとくん絶不評のムーブメントだけを覚えている。個人的にはこういうキャラは好みなので、当時はずいぶん寂しい思いをしたものだ。

*4:たしか例の兄ちゃんもここで降りたような気がする。

*5:今回のスタート地点である上郡駅みたいな、選択肢の限られた再開場所は、再開までに次に乗るつもりだった路線がなくなったらどうしよう、なんて不安になって落ち着かない。