天気は回復傾向ではあるものの、まだ晴れるまでには時間がかかりそうだ。次に乗るのは備前市のバス、ロータリーにあるバス停付近で待っていたところ、エディオン側、言い換えれば駅舎があった方からバスがやってきて、ロータリー手前で止まり客扱いとなる。ちょっと予想外の方向からきたので、思わず苦笑してしまう。
2018.05.03[Thu]
片鉄片上09:50→マルナカ10:01~福浦峠(行)
備前市 日生線、¥200、5.6km
備前市 福浦峠行
これから3回ほど備前市のバスに乗るので、あらかじめ1日乗車券を購入する*1。1日乗車券は最近よくある色画用紙に単色で印刷したような、その気になれば簡単に偽造できそうなものではなく*2、専用の紙に印刷されたしっかりしたものだった。……自治体と懇意の印刷業者が食い込んだのかもしれない、なんてやましい想像が膨らんでしまう。
また、備前市のバス独自のこだわりなのか、ここのバス停は「片鉄片上」とわざわざ「片鉄」の文字を入れている。個人的には、宇野バスと同じ位置にあるにもかかわらずバス停名をわざわざ別の名前にするのは誤解を招きやすいので好みではないが、それだけ片上鉄道への思いれが強い人がいるのかもしれない。また、備前市は路線数といい、バスの塗装といい、バスによる公共交通にはずいぶん力が入っているようだ。公共交通を重視する人がイニシアチブを握っているためだろうが、その人がいなくなったときにその反動で「すっきり」してしまいそうで逆に怖い。
福浦峠へ向かう日生線は当初は3人、途中で客を2人増やして東へ進む。車体はマイクロバスタイプで、車内の案内は以前乗った坂上線と同じパターン、すなわちバス停アナウンスはないタイプのバスだ。ちょっと不安にはなるが、降りるバス停はマルナカ、たぶんスーパーの前にあるバス停のはず。注意深く景色を見ていれば大丈夫だろう。
しばらくすると遠くにマルナカの看板が見えてきた。あとは適切な場所で降車を知らせればよいだけだ……と考えているうちに、どなたかが降車ボタンを押してくれた。ほっとして降りる準備をしていると、どうやら乗っていた5人すべてが降車するようだ。一方、マルナカでは同じ数だけ乗車する人もいるようで、この地域におけるマルナカの重要性をひしひしと感じた。
降りてみると、確かに人も車も多く、片鉄片上近くにあったマックスバリュとは比べ物にならないくらいの賑わいだ。ちょっと中を覗いてみたくもなるが、あいにく次のバスは約10分後だ。おとなしくバス停で次のバスを待つことにする*3。
*1:バス路線図の資料[pdf]には※乗り継ぎは100円
と書かれているので、それを活用すれば運賃的には変わらないのかもしれないが、乗り継ぎ割引の話がそこ以外書かれていないので、今も有効な制度なのかは分からない。
*2:サンデン交通のものがまさにそれだった。ただ、定期券とかに使う大きな数字の日付スタンプで日付を入れていたので、それが歯止めにはなっているものと思われる。
*3:ただ、実際は10分後のバスに乗らなくても、最終的なバスの乗り継ぎに影響はなかったのだが、そのことをこの時はすっかり忘れていた。