2018.04.29-05.03 南から北へ41

2018.04.30[Mon]
秋穂漁港入口12:40→防府駅前13:19
防長交通、¥860、19.8km

秋穂漁港入口にて
防長交通 防府駅前行

1時間ほど待つと、防府駅行のバスがやってくる。秋保漁港入口からの乗客は自分のみ。今回の行程では初めての一人きりだ。車内のアナウンスに耳を傾けると、「この車は防府駅行です」と「車」という表現をしていることが気になった。確か宇部市交通局もそうだったように思う。地元で乗るバスが「このバスは~」と表現しているせいの違和感だと思うが、こんな些細な点でもバス会社によって異なるというのが面白い。

大海小前からは狭小区間を進む。一部橋梁の架け替え工事のため、新道側へ迂回する区間もあったが、狭い道を進む大きなバスというのは何度乗っても楽しい。進行方向右側に見える海と板塀の住宅、細い道の上にだけ見える青い空、絵になる光景だ。ここに山口県オリジナルのオレンジ色したガードレールが並べばさらに良いのだが、あいにく今日はほとんど見かけない。最近はオレンジ色をやめたのだろうか。ちょっと気になる。


バスが進む海沿いの旧道

大道駅を越えても乗客はなく、このまま一人きりかなと考え始めた矢先、防府西高入口で女子高生が2人乗車する。彼女たちの話題はもっぱらTOKIO山口メンバーの話。片方の女子高生が「メンバー」に対して辛辣で、もう一人の方はあまり興味がなさそうに相槌を打っている、そんな対比がちょっと面白かった。

防府駅は北口に到着。南口にはイオンがあり賑やかだが、北口は静かでのんびりするには気持ちのよい空間だ。駅の隅には防府出身である種田山頭火銅像があるが、あまり立派ではない人生を過ごした彼からしたら、銅像なんてこそばゆいんじゃないかと思う*1

そういえば食事がまだだったので喧騒の中にある南口へ行き、イオンで昼食を摂る。フードコートに隣接して子供の遊び場があって、子供たちがゴムボールをぶつけあってはしゃいでいる。飲食する場所の近くに埃が舞う場所を設けるというのもなかなかカオスだ。さっさと食事を済ませて、元いた北口で怠惰な時間を過ごすことにする。

防府駅北口で待機するバス
昼下がりの防府駅北口


*1:もちろん、人生は立派でなくても、山頭火は素晴らしい句を多く残している。個人的にはむしろ好きなタイプの生き方ではある。