2018.01.02-07 年末年始ふり~きっぷ13

2018.01.03[Wed]
富山駅前(発)~北代12:26→四方神明町12:39
富山地方鉄道 [14]布目経由四方線、¥310(280)、5.4km


バス停名のない時刻表*1

次に乗るのは14系統の四方*2行だ。本数は少なめだがそれほど珍しくないこの路線に乗る理由は「ちてつ四方」が気になるからだ。このバス停、地鉄の停留所表[pdf]には記載されているが、バスの時刻表を見ると右のようにバス停名がなく、時刻のみが記載されている。また、時刻表検索では「ちてつ四方」は出てこない。はたして、バス停は物理的/論理的にあるのかないのかが気になる、ということで乗ることにした。

北代で乗車した際、すでに4人の乗客がいた。乗ってみてまず驚いたのは、放送と運賃表が異なっていること。放送は間違いなく14系統だったが、運賃表ではなぜか「南富山駅前」とか表示している。乗客があまり気にしていないようだったのは不思議だが、これは皆さまおでかけ定期券*3の利用者だったため、運賃表は気にしていないからだ。結局のところ自分も運賃表は関係ない立場であったため、本件は謎のままとなった。

他の乗客は四方口までに降りてしまったので、終点まで乗り通すのは自分1人だ。田町を過ぎていよいよどうなるか気になっていると、バスは迷いもなく右折したのち、「次はちてつ四方」とアナウンスが流れる。そして、ちてつ四方と書かれたバスの横を通過してから終点の四方神明町へと向かった。結論は「バス停はある」だった。

四方神明町にて
四方神明町と回送される14系統

ここでの乗り継ぎも30分近くあるので、ちてつ四方を再確認してこよう。来た道を歩いて戻り、バス停をよく見ると「フィーダーバス」と書かれていた。つまり、「地鉄のバス停はない」ということになる*4

ちてつ四方降車場
ちてつ四方降車場

となると、次の疑問は「アナウンスがあったのはなぜか」だ。運賃表が確認できなかったのは残念だったが、アナウンスがあるということは降車場としては生きていることになる*5。これらを総合的に考えると以下のような理由ではないかと思う*6

  1. アナウンスがあったことから、地鉄バスの「ちてつ四方」降車場は存在する
  2. 降車場なのでバス停はない(乗れないので必要ないと思うし、フィーダーバスのものが目安になる)
  3. webの時刻表で名前が抜けているのは、登録していると検索システムで表示されてしまうから
  4. 他の降車場との違いは「ちてつ四方は乗車できるバスが存在しない、完全な降車場」だから

例えば、ちてつ四方の近隣にある四方町バス停の時刻表を見てみると、四方神明町行のバスは表示されないようになっており、これは「四方神明町方面は四方町から乗れないよ」を意味していると考えられる*7。このように、(別方面への)乗車が可能なバス停であれば、降車のみのバス停であってもwebシステム上扱えるが、降車専用バス停の場合はバス停名にリンクが発生してしまっておかしな表示になる、というのが「web時刻表のバス停名が空白の理由」じゃないかと思う。ただし、そんなことを確認する術はないので、あくまで推測でしかない。他の例があればよいのだが、あいにく地鉄バスでそういった例は思いつかなかった。ということで、次回また14系統で四方に来た際は「ちてつ四方で下車する」を実施してみたい。


*1:富山地鉄 時刻表」より。

*2:「よかた」と読む。

*3:65歳以上の住民が所定の手続きをすることで、バスなどで中心市街地に向かう際に1乗車100円で往復できる仕組み。

*4:フィーダーバスは地鉄に委託されているとかそういうのは置いておく。

*5:地鉄バスの場合、デマンド区間などを通過する場合はアナウンスを飛ばすはずだが、今回はそういったアクションがなかった。

*6:もちろん簡単な答えとして「運転士が間違えただけ」という可能性もあるが、それじゃつまらないので、そんなことはないことにする。

*7:他にも新港東口方面から赤十字病院行での富山駅前での扱いなどがそうなっている。