2024.03.29-30 標高差2,721m 31

加古川駅にて
鳩が群れるサークル

宝殿駅に引き続いて、加古川駅でも40分ほどの待ち時間がある。昼食を摂るためそのときの気分だった街中華を探すが見つからず、餃子の王将で妥協する。駅前のベンチには鳩が異様なくらい群がるエリアがあった。誰かがこっそり餌でも撒いているのだろうか。人が近づいても一心不乱に足元をつつく鳩たちを、まるで自分事のように眺めて過ごした。

2024.03.30[Sat]
加古川駅《標高5.9m》12:00→上新田北口12:28
神姫バス [15]加古川駅~坂元北~上新田北口、¥490、9.5km

加古川駅にて
神姫バス 上新田北口行

国道2号沿いを進むのであれば、この後乗るべきなのは土山駅行のバスだが、あいにく良い時間のバスがない。なので、少々回り道にはなるが上新田北口経由で土山駅へと向かう。加古川駅での乗客は8人。このバスは駅から郊外へ向かう路線の典型的な利用形態で、乗車は出発地点である駅ターミナルのみ、あとは降車で乗客が減る一方だった。加古川駅から7番目のバス停である水足東口を過ぎると、乗客は2人だけとなる。福留を越えるとのどかな郊外の景色となり、舗装状態があまり良くない道を揺れながら進む。昼食直後ということもあって眠くなる。

上新田で1人降りたので、終点の上新田北口まで行ったのは自分だけだった。到着したバスはすぐにいなくなり、だだっ広い車庫にひとり取り残されてしまう。次のバスは20分後、近くに加古大池というのがあるようだが、ため池を見にいってもなあ、という気分になって土手を眺めるだけにした。

上新田北口にて
上新田北口バス停と加古大池の土手


2024.03.29-30 標高差2,721m 30

2024.03.30[Sat]
JR宝殿駅《標高4.7m》…宝殿駅北口/徒歩、0.5km

宝殿駅北口
宝殿駅北口

宝殿駅では1時間ほどの待ち時間がある。次のバスは北口発なので、まずは移動する。上記のGoogle マイマップは踏切経由で遠回りしているが、実際は駅の自由通路経由で移動している。もっとも、待ち時間が長かったので、近くのコンビニに行ったり駅周辺を散歩したりしたので、その際に上記の踏切は通過している。

駅にはこれから結婚式へ行くような恰好の人を見かけた。この後も別々の場所でそんな人たちを見かけたので、この日は大安だとばかり思っていたが、記事を書く際に確認したら仏滅だった。最近は六曜を気にしないのだろうか(気にしない方が良いとは思うけど)。ちなみに今いる高砂市は「ブライダル都市高砂」を宣言している。「高砂や」にかけたのだろうけど、どんな都市なのか説明を呼んでもよく分からなかった。

宝殿駅北口にて
かこバスのバス停とブライダル都市高砂宣言

ブライダル都市高砂宣言
(BRIDAL CITY TAKASAGO)

高砂やこの瀬舟に帆をあげて…」とふるくからめでたい謡曲としてうたわれ親しまれた「高砂」ゆかりの地

平和と長寿の象徴である「尉と姥」のいわれの発祥の地

それがわたしたちのまち「高砂」です。

わたしたちは、祖先から引きついできた由緒あるまち「高砂」を誇りとしています。

人と人が出会い 愛し合い、信じ合い、そして、そこに新しいものが生まれる。

わたしたちは、そのような瞬間を大切にしたいと思っています。

わたしたちは、健康で明るく生きがいのあるまちづくりを目指しています。

そして、いま新たに、「ブライダル都市」として、人々の幸福と平和のシンボル「高砂」を築いていくことを決意し、ここに宣言します。

昭和63年7月1日

高砂市

出発5分前くらいに次に乗るバスがやってきた。

2024.03.30[Sat]
宝殿駅北口《標高4.2m》11:00→加古川駅11:18
神姫バス [54]宝殿駅北口~加古川駅、¥250、4.8km

宝殿駅北口にて
神姫バス 加古川駅

バスの降車場には自家用車が4台、バスレーンに対して垂直に並んで駐車されていたので、まずはそれの排除を行ったのちに乗車バス停へと移動してきた。バスの本数があまりないからか、バスの降車場が送迎用駐車場として当たり前のように使われているみたいだ。バスが出発するときにはすでに3台が戻ってきていたので、排除されることに慣れているのかもしれない。駅前ロータリーが狭いからとはいえ、率直に良くないなあと思う。

宝殿駅北口からの乗客は自分だけ。北口発だがすぐに跨線橋を越えて国道2号に入って加古川駅へと向かう。国道2号で東進するパターンは姫路以降のお馴染みだ。なお、この国道2号はバイパスではなく旧来からある道の方で、常に渋滞しがちな方だ。このバスも加古川を渡る橋のあたりで流れが悪くなり、終点には若干遅れての到着だった。宝殿駅北口では1人だったが、途中の東平津で乗客があったため加古川駅では2人が降車した。


2024.03.29-30 標高差2,721m 29

バスを待っていると、予想通りのワンボックス車がやってきたが、駅前の登山グループはバス停の方にはやって来なかった。おかげで次のバスには無事乗れるようだ。

2024.03.30[Sat]
JR曽根駅《標高3.7m》09:15→JR宝殿駅09:50
高砂市 じょうとんバス [61]市ノ池・高御位山観光ルート、¥200、10.5km

JR曽根駅にて
高砂市じょうとんバス JR宝殿駅行(手前)

じょうとんバスの市ノ池・高御位山観光ルートは土日祝日のみ運行のバス。2023年の8月から運行が開始されたバスで、細い道を走りそうな路線だったのでぜひ乗ってみたかった路線だ。ただ、乗車する際の強敵は高御位山*1へ向かうハイカーの存在。そのために直前に乗った神姫バスを途中で降りたりもしたが、前述のとおり杞憂で終わった。まあ、もし乗れなかったとしても、(上記写真後方にも見えている)別のじょうとんバスでJR宝殿駅へは出られるので*2、ここで中断みたいな話にはならなかったと思う。

ワンボックスタイプの車体ということで、他のじょうとんバスでは使えるNicoPaは利用できず、さらに車内に放送設備がないため乗車時に降車バス停を伝える必要がある。こういった仕様はコミュニティバスあるあるなので、慣れた感じで「終点まで」と伝えて運賃を現金で先払いして乗り込む*3

時間になると乗客5人で出発となる。利用者は鹿島神社までのハイカーと公園墓地に向かう家族、そして終点まで乗り通す自分だ。座席配置は後方より3列-3列-2列(-2列)*4で定員9人となっていたので、いざとなったときは助手席が乗客に解放されるようだ。

出発してしばらくは国道2号を東進するが、阿弥陀バス停の先で左折を繰り返して、山と田んぼの境界に連なる人家の間を走って進むようになる。想像していたよりも道幅があったので狭隘路線ファンとしてはちょっと残念だったが、鹿島神社バス停の目前にあるチタン製の大鳥居や、ため池に向かって打つタイプの珍しいゴルフ練習場「かしまレークゴルフ」*5など、珍しいものが見れたので概ね満足した。

鹿島神社バス停(右下)と大鳥居

市ノ池公園公園墓地の行き止まりまで進んで寄り道するなど、車体の小ささを武器にして高御位山の山裾を巡ったのち、北池で国道2号へ戻ったあとは、特にこれといった見どころのないままJR宝殿駅を目指すだけとなる。乗客は出発地点のJR曽根駅からしかなく、公園墓地から先は自分だけしか利用者はなかったが、なかなか楽しい路線だった。


*1:読みは「たかみくらやま」。

*2:[21]曽根宝殿ルート(JR曽根駅09:08→JR宝殿駅09:32)が利用可能。

*3:降車バス停を事前に伝えることや運賃先払いの旨はバス車内に掲示されていたので、もし知らずに乗ったとしても対処できると思う(他のコミュニティバスと比較すると、けっこう親切な部類)。

*4:かっこ内は運転席と助手席。

*5:バス停でいうと地徳付近にある。