富山地方鉄道「年末年始ふり~きっぷ」

富山地方鉄道 年末年始ふりーきっぷ
年末年始ふり~きっぷとえこまいか

富山地方鉄道の「年末年始ふり~きっぷ」を買ってみた。決められた期間*1の連続した7日間、地鉄電車*2・市電・路線バス*3が乗り放題となるきっぷだ。裏側、というか運転士に見せる面は、日付がスクラッチ印刷されていて、利用する日付の部分を削って使う仕組みのようだ。販売価格は大人で2,500円。電鉄富山宇奈月温泉の普通運賃が1,840円なので、破格の値段と言える。

で、これを使って地鉄バスにたくさん乗ってみたいと思う。

ただ、さすがに年末年始に連続7日間も空けられる日はなく、相当無茶なやりくりをしても4、5日程度。それに、年末年始はほとんどが休日ダイヤで運行されるので*4、平日のみ運行されるバスすべてに乗ることは到底叶わない。そもそも冬季期間に運休する路線バス*5もあるので、「全路線乗車」なんてのは無理な話だ*6。なので今回は「乗り放題」という特性を利用して、なるべく長距離区間のバスを優先して乗車してみたいと考えている。

ちなみに、このきっぷで乗れないバスとして以下のものが挙げられている。

以前「2017.08.12 中津川→富山6」で触れた特急バス名称の新パターン「平湯・神岡・新穂高線」*8や、なぜか正式な名称「砺波・城端線」で書かずに誤解を誘う「城端線*9という表現など、気になるポイントはいくつかあるが、要するに乗れるバスはローカルな路線バスと富山空港線と考えていれば良さそうだ。

いろいろ乗るとなると、見やすい路線図が欲しくなる。幸い、地鉄バスが描かれた路線図は公式・その他を含めていくつかあるので以下で挙げる。どれもpdfファイルにリンクしている。

  1. 乗合自動車 停留所表バス - 総合案内 | 富山地方鉄道株式会社
  2. おでかけのりものマップ富山市 交通政策課からのご案内
  3. 富山主要バス路線図富山のりものアドバイザー

1番目は地鉄公式のもの。公式ゆえにすべての路線を網羅しているので、これを参照する機会が多くなるが、どのバスがどの経路を通るか把握しにくいのが難点。2番目のものは富山市で作成したものなので、富山市域しか記載されていないが、地図上に路線が記載されているので位置関係の把握がしやすく便利だ。また、オープンデータとしても公開されており、二次利用ができる点も評価したい。最後に挙げたものはどなたかが個人的に作ったもののようだが、本数の多少で区別がつくようになっている点がいいし、巡回路線や片道路線の向きも記載されており分かりやすい。これが地鉄公式になってもらえると嬉しい。

また、バスの時刻検索については、地鉄公式の「路線バス - 時刻表を検索」が割合使いやすいので、現在はこれを使いながら行程を検討しているところだ。今のところ以下の基準でどれに乗るかを決めている。無論どれも「可能な限り」の但し書きはつく。


ラケット型循環運転の例*10

  1. 明るい時間に乗車する。
  2. 最初から最後まで乗り通す。
  3. 一つの路線で単純往復しない。
  4. ラケット型の循環運転バスで乗り通さない。

1番目については、冬場のこの時期は日も短く、また北陸の冬ということで晴れる日は少なく朝夕も暗い時間帯が長くなるので、あまり厳密なことを言い出すと辛くなる。なので、夜間に乗るのは避けるといった意味合いで考えている。始発~夕方5時くらいに「乗車する」ことを活動の目安としたい。

2番目についてもなるべくそうしたいが、富山駅前で乗り換えたいのに赤十字病院まで連れて行かれてしまい乗り継げない、なんてのも野暮な話になる。あまり厳密には考えないが、なるべく乗り通しすることを心掛けたい。

3番目は割ときついようにも見えるが、いくつか調べた感じでは、バスの終点で何かしらの交通機関に乗り継げそうなところが多い。なので、単純に往復しなければ厳しい路線は1か所くらいのようなので、割と守れそうなルールだ。

最後のやつは基本的にできない話。運賃が設定されていれば考えなくはないが、地鉄にはそういった路線はなさそうだ。第一、ただでさえ「バスに乗るのが目的」なんて理解されないところに、(極端な例だけど)富山駅前で乗って富山駅前で降りるなんて行為は運転士の理解など得られるわけがない。循環運転の路線については、(理由づけできる) 適切な利用区間での乗車としたい。

何はともあれ、これまで乗ったことのある路線も含め、この機会に地鉄バスの主な路線に乗車するつもりだが、心配なのは天気だ。雪が降るとバスは遅れる、こればかりはどうしようもない。そうなると、計画など成り立たないばかりか、下手をすると戻れないなんてことにもなりかねない。だからといって計画しないのも心もとない。その辺の匙加減が難しそうな感じではある。幸い、ほとんどが富山駅前を起終点とした路線なので、いくつかのパターンを想定しつつ、柔軟に進めていければと考えている。


*1:2017年度の場合、12/20~1/9。

*2:特急は別途料金が必要。

*3:対象外路線は後述。

*4:年末年始期間の電車、バスの運行について」を参照。

*5:岳温泉健康センター線の末端区間。「路線バスの冬季期間における運行措置について」を参照。

*6:ちなみに「学校の冬休みに伴うバスの運休措置について」なんてのもある。ただ、もし運行していたとしても、小学校や高校行のバスに乗るのはさすがに抵抗がある。

*7:wikipedia:富山地方鉄道によると、まいどはやバスや魚津市民バスなどを受託運行しているらしい。

*8:これにより、濃飛バスと合わせて6種の名称が採集できたことになる。

*9:さすがに間違う人はいないと思うが、この表示ではJRの路線名に取れる。除外要件だから問題ないのかもしれないが。

*10:富山地方鉄道 乗合自動車 停留所表」より。この路線の場合、奥田町から来たバスは先に奥田北小学校前へ行く反時計回りのルートとなっている。