2017.10.26-29 南から北へ18

高森中央は高森町観光交流センターに隣接するバス停だ。あそ・たかちほ号だけでなく、地元の高森町民バスをはじめとした近隣自治体のコミュニティバス山都町山都ふれあいバス、南阿蘇村のゆるっとバス)が経由するターミナルとしても機能している。次のバスも高森中央を経由するが、30分ほど時間があるので、その辺をふらふらしつつ、始発の高森駅前から乗ろうと思う。

トイレを済ませて観光交流センターをあとにすると、目につくのが赤い看板の丸福高森店*1。ちょうど開店したてのようなので覗いてみると、すでに数名の客が唐揚げ待ちになっていて、奥ではいくつもの鶏肉が揚げられている。時間がかかりそうだったので、心惹かれるもスルーして、駅方面へ。

高森駅から出ている南阿蘇鉄道は、先の震災で立野~中松間が運休のままとなっており、現状は中松~高森間だけで運行している。時刻表を見ると、平日は日中(10時~15時)に3往復と、住民向けというより観光用というかアリバイ的というか、そんな運用だ。また、これまでの入り口だった立野側が運休していることで、鉄道網としてみれば孤立しているのにもかかわらず、サイトトップページの「アクセス」をクリックしても会社案内が表示されるだけで、どうやって行けばよいか分からない。たしかに今の状態で来てもらって、わずかな運賃収入を得ても仕方がないという経営判断なのかもしれないが、正直言って(住民向けであれ、観光客向けであれ)鉄道経営に腰が入っていないような、そんな感じを受ける。ただ、高森駅は清掃も行き届いていて、お土産の販売も充実しており、少しでも収入を得ようとする気概は感じられる。小学館も協力*2していることだし、現地へ足を運ぶ観光客を増やすよう実践してほしいものだ。

高森駅のホームから阿蘇山を望む
高森駅阿蘇山

…なんか理屈っぽいというか、愚痴っぽいというか、バスの話からそれすぎだ。

2017.11.27[Fri]
高森駅前10:30→大津駅11:31
ゆるっとバス(南阿蘇村)、¥1,010

ゆるっとバス大津駅(南口)行 高森駅前にて
ゆるっとバス大津駅(南口)行

出発数分前になると、ゆるっとバスが名前の通りゆるっとやってくる。以前調査したときのゆるっとバスは、豊肥本線方面へ抜けるルートがアーデンホテル阿蘇行のバスのみで、かつ高森側の接続が悪かった*3のだが、阿蘇長陽大橋が8/27に通行できるようになったことにともない、大津駅行のバスが運行されるようになった*4。乗ったバスの車内でも「バスで大津へ行けるようになって便利になった」と言っていたおばさんもいたので、喜ばしいことのようだ。

バスは九州産交バスに委託しているようで、SUNQパスのステッカーも貼ってある。コミュニティバスとは言え、大津までの運賃は1,000円を超えるので、SUNQパスが使えるのはありがたい。高森駅前では自分たちを入れて3名だったが、高森中央で8名が乗り込んできたので、車内はずいぶんにぎやかになった。鉄道が運休中という事情もあるだろうが、平日昼間で10人前後の乗車なら、ずいぶん利用されているといえるだろう。一関を越えるとさすがに新規の乗車はなくなったが、それでも大津まで5人が利用していた。 ルートは一貫して南阿蘇鉄道線沿いに走るが、南阿蘇村役場のところだけ、役場の敷地内にあるバス停に寄ったのち県道149号に抜けてから元の道に復帰していた*5。その後は復旧したばかりの長陽大橋を抜け、立野病院まで寄り道をして大津駅の南口へと進んでいった。到着はほぼ定刻だった。

震災からは1年半が経つが、まだ爪痕は多く残っている。南阿蘇鉄道はどうなるか未定だし、長陽大橋も開通したものの周辺の工事はいまだ実施中だし、橋の前後は仮設のような状態だった。阿蘇大橋の復旧に至ってはまだ数年先の話だ。南阿蘇村の役場の近くには仮設住宅が並んでいたし、いたるところで重機がせわしなく働いている。日々が重なることでつい忘れそうになるが、復興はまだ道半ばといったふうに感じた。


*1:詳細は「高森の唐揚げの 「丸福」 残るは何店舗だろ。。。」(~朔^-^の筑豊・熊本グルメレポ~)が詳しい。

*2:ちなみに駅構内には、協力した漫画家のメッセージイラストが掲示されている。

*3:当時の時刻表は「11月1日から「ゆるっとバス」の運行ルートが変わります」を参照。

*4:ルートやダイヤの詳細は「10月1日からゆるっとバスのルート・停留所が一部変更します」を参照。

*5:Google mapでは表現できなかったのでここでコメントしておく。