南から北へ14 今後のルート選定2

前回熊本県を経由するルートについてまとめたが、ここからは宮崎県から直接大分県を目指すルートについて検討する。なお、宮崎・大分県境を下道で超える路線バスは存在しない*1。必然的に徒歩での県境越えとなるので、徒歩の距離が最大で10km程度で収まるルートをいくつかピックアップしてみた。

(4)尾平越トンネル経由

延岡バスセンター08:45→高千穂バスセンター10:22宮崎交通
宮交バスセンター11:08→岩戸11:23高千穂町ふれあいバス 岩戸線
岩戸11:40→仲の内12:10高千穂町ふれあいバス 日向線(月~土)
仲の内…尾平鉱山/徒歩9.8km
尾平鉱山16:50→緒方駅17:53*2 *3豊後大野市コミュニティバス 長谷川線

このルートが実際に可能なのは、日向線の運行があり、かつ夕方に尾平鉱山発のバスがある土曜日のみ。県境にある尾平越トンネルまでの3.4kmで高度を300mほど稼ぐ必要があるが、時間的には余裕のある歩きで、国土地理院の地形図には大分県側に短絡する歩道も描かれていることから、これが使えれば歩行距離は大幅に短くなりそうだ。ただ、大分県側が豊後大野市止まりであること、土曜日限定の条件、緒方駅から先が平日のみ運行*4というあたりがネックだ。

(5)旧北浦町経由

(4)が山側のコースなら、(5)は海側のコース。延岡からは比較的本数の多い宮野浦行を利用するが、大分県側のバスの本数が少ないのがボトルネックとなる。

(5a)市振公民館下車パターン

延岡バスセンター09:14→市振公民館09:58宮崎交通
市振公民館…波当津/徒歩10.9km
波当津13:20→大手前14:41大分バス
大手前14:48→大分駅前16:28/大分バス
大分駅前17:26→別府駅18:00大分交通

波当津発のバスはこれが最終なので、これに間に合わせる必要がある。平日の場合は上記時刻より前に延岡バスセンターを出る便があるので、歩く時間が厳しい場合*5はそちらを使えば良さそうだ。また、前回書いた(1)よりも若干遅くなるものの、別府にも当日中にたどり着けるのは良いこと。気になるのは歩く距離と高低差。前者は言わずもがな、後者は「海岸沿いの集落(市振)~標高100m~海岸沿いの集落(直海)~標高200m~海岸沿いの集落(波当津)」といったルートになるので、後半の体力が少々不安だ。

(5b)直海下車パターン

延岡バスセンター18:14→古江19:07宮崎交通
古江19:20→直海19:30宮崎交通(平日)*6 *7
直海…波当津/徒歩6.6km
波当津11:50→大手前13:11/大分バス
大手前13:18→大分駅前15:07/大分バス
大分駅前16:19→別府駅16:50大分交通

……と悩んでいたところ、1日1便のみ直海まで行くバスを発見する。出発日基準で平日のみ対応可能なルートだ。が、掲載した時刻を見てもわかるように、直海での宿泊が強制されることになる。泊れるところを確保しない限り、このルートは無理だ。

(5c)市尾内下車パターン

延岡バスセンター10:19→古江11:12宮崎交通
古江11:20→市尾内12:00延岡市乗合タクシー 北浦線(火・木)
市尾内…葛原/徒歩5.6km
葛原13:33→大手前14:41/大分バス
大手前14:48→大分駅前16:28/大分バス
大分駅前17:26→別府駅18:00大分交通

北浦方面の第3のルート。火・木限定だが、歩く距離も(5a)の半分程度に抑えられ、高低差も100m上がる~200m下がるという比較的負荷の低いコースとなっている。が、問題は乗り継ぎ時間。google先生の言う歩行時間は1時間30分と、(5a)のときと同様にまったく余裕のない時間設定だ*8。そして乗り継ぐ大分バスは前述の最終バスと、かなりリスクの高いコースになっている。

これまでの候補をまとめると、以下のような感じになる。

コース 利用可能日 乗車バス 待ち時間 徒歩距離 到着地・時間
(1)熊本空港経由 全日 2本 2h 0 別府駅前本町 17:35
(2)アーデンホテル阿蘇経由 全日 3本 4h 0 要町 17:23
(3a)上町経由 月・木 4本 2h 0 高森中央 15:44
(3b)寧静ループ橋経由 月・木 3本 1h 1.5km 高森中央 15:24
(4)尾平越トンネル経由 4本 1h 9.8km 緒方駅 17:53
(5a)市振公民館下車 全日 4本 1h 10.9km 別府駅 18:00
(5b)直海下車 出発日平日 5本 1h 6.6km 別府駅 翌16:50
(5c)市尾内下車 火・木 5本 1h 5.6km 別府駅 18:00

こうしてみると、(1)か(2)にしてしまおうかという気持ちが強くなるが、火・木限定の(5c)にも魅力を感じる。次に実施できるのは秋だと思うが、しばらくどうするか考えておきたい。

……それまでに、ここで挙げたバスがなくならないことを祈っておく。


*1:なので前回、熊本県を経由するルートの検討を行った。

*2:土日祝ダイヤを記載。平日も運行はあるが、この時間にはないので注意。

*3:10~3月のダイヤ。4~9月はこれより1時間遅くなる。

*4:つまり、翌日緒方駅から先がないということ。

*5:というか、google先生は3時間12分という、乗り継ぎに ぴったり 余裕のない時間を提示してくる。

*6:宮崎交通バスの時刻表を見ると、宮野浦行のバスが終点到着後に古江に戻り、直海行として出発しているように見える(朝の上りはその逆で直海~宮野浦~古江)。実際は通しで運用されているのかもしれない。

*7:余談だが、直海夜着~直海朝発のバス運用、直海在住のバス運転士専用の運用のような気がするが、どうなんだろうか。

*8:徒歩連絡による乗り継ぎを意識した時間設定とも考えられる(絶対にない)。